福島第一の凍土壁、1割凍結せず
福島第一原発については、隠し事が多すぎて、何がなんだかよく分からないというのが、正直な感想。
笑い話だが、メルトダウンだったのか、メルトダウンではなかったのかということが、東日本大震災のあとに、ものすごく議論されていたが、今では直後にメルトダウンだったいうのは当たり前の事実だ。
それが、今となっては、どうでもいいや的な感じになっている。
炉心溶融
炉心溶融(ろしんようゆう)、あるいはメルトダウンとは、原子炉中の燃料集合体が(炉心を構成する制御棒やステンレススチール製の支持構造物等をも含めて)核燃料の過熱により融解すること。
または燃料被覆管の破損などによる炉心損傷で生じた燃料の破片が過熱により融解すること。
情報源: 炉心溶融 – Wikipedia
今では、核燃料はどこに行ったのかさえ分からない始末。
情報源: 福島第一原発1号機原子炉内の核燃料ほぼ溶融… いったいどこへ行ったの? – NAVER まとめ
これが笑い話でなくてなんなんだろうか?
で、まあ最近の話として、ニュースに出てきたのが、凍土壁の話。
福島第一の凍土壁、1割凍結せず 東電、追加工事の方針 (朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース
東京電力福島第一原発の汚染水対策として1~4号機を「氷の壁」で囲う凍土壁について、凍結開始から1カ月半以上経過しても土壌の温度が下がりきらず、計測地点の約1割で凍っていないとみられることが25日、分かった。
いや、全然分からないから。
1割凍らないからどうだって?
まずいの?まずくないの?
まあ凍らせていて、凍っていないのだから、うまい話でないことは分かるけど・・・・・
一方、「福島第一原発 凍土壁のせき止め効果表れる」といったニュースもある。
情報源: 福島第一原発 凍土壁のせき止め効果表れる | NHKニュース
笑うのは、このニュースでは、
東京電力福島第一原子力発電所で汚染水対策の柱として、ことし3月末に運用が始まった「凍土壁」は、これまでに8割以上が凍結し、凍った壁によって、一部で地下水の流れをせき止める効果が表れていることが分かりました。
とのこと。
なんだよう。効果出てるって書いてあるじゃないか・・・・・
両方とも、ニュースが浅くて、なんだか全然分からない。
なんだかなあ。
まあ少し考えれば、凍らせようとしていたものが、全く凍っていない状態から、8割凍れば、そりゃ効果はあるだろう。
一方10割凍らせないとまずいのに、9割しか凍っていなければ、効果は薄れるだろう。
当たり前の話だ。
でも、そもそも凍土壁はなんのために始めた事業なのか。
その達成効果は、「1」か「0」の話なのか、100%に少しでも近づけば、例えば80%でも達成なのか、について分かっていないと、この事業自体を評価できない。
ニュースでは、このあたりがどうもわからない。
で、
なんだかなあ。
となるのである。
一般的には、凍土壁は
東京電力福島第一原子力発電所における汚染水の増加を抑えるための対策として、2013年に国と東京電力が大規模な凍土壁の設置を決定。同発電所の建屋4棟を囲むように凍土壁を作り、地下水が建屋に流入するのを防ぐ計画で、14年6月に着工された。
とされている。
であれば、汚染水の状況がどうなっているかについて、同時に説明しなければ、こんな何割凍ったとか、凍らなかったなどという話はどうでもいい話だと思うのは私だけなのだろうか?
恐ろしいのは、
これまでに約345億円の国費が投じられた。
ことであり、
期待していたほど凍土壁の効果が出ていないのであれば、追加工事について東電と意見交換しながら検討していく
ということでいいのかということである。
期待していたほど効果が出てない?
追加工事いくらかけるの?
全然分からない。
こんな話でよいから、税金天国なんて言われてしまうわけである。
正直、福島第一なんて、もう忘れられた存在ということなのだろう。
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