共産党の議員さんが防衛費は人を殺すための予算って言った話

情報源: 「防衛費は人を殺す予算」 共産・藤野政策委員長がNHKで 他党議員は発言取り消しを勧めたが… – 産経ニュース
防衛費は人を殺すための予算って、共産党の国会議員が言ったという話。
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なんでこの発言に目くじらを立てるのか、ちょっと意味が分からない。
正確に言うと、わかるんだけど、どうしてこういう風に、つまり結局最終的にこの藤野議員は謝罪している訳だけれども、そうなるのか分からない。
言葉が足りないと言えばそうなるのだけど、それはそれ、でも発言の真意は変わっていないと思うのだが。
いつまで経っても言葉狩りでは、本当の議論が深まっていかないと思うのは、私だけなのだろうか?
 

①「防衛費は、自衛隊のために使われ、自衛隊は国民を守るために、他国民を最終的に殺すこともあるわけで、そういうことにつながるような予算については、私は認めたくない。」

 
と言えば、良かったのでしょうか?
でもこれを縮めて言えば「防衛費は人を殺すための予算」ということになると思うのですが・・・・・
藤野議員だって、「防衛費」=「そのお金が直接人を殺す」という意味で言ったとは思えないのです。
自衛隊反対と言うとそれはよくて、防衛費は人を殺すための予算って言うとだめって、なんかおかしくないですか?
 

日本のこころを大切にする党の和田政宗政調会長も「政治家の発言としてまずい。国民の命を守るために国防がある」とたしなめた

 
とありますが、国防=人を殺すことだってある、ということなんじゃないですか?
 

②自衛隊を災害のときは利用しておいて

 
これもなんかおかしいと思うのです。
藤野議員だって、自衛隊が災害援助をすることについて反対しているわけではないと思うのです。
あくまで、国防のため、他国民を殺す可能性のある武器・装備・訓練について、問題提起しているわけです。
ですから、藤野議員だって、自衛隊反対=災害援助をする組織を否定、というわけではないと思うのです。
 

③安倍首相が「国民を守る為昼夜分かたず汗を流す自衛隊員やその家族に対する侮辱であり、憤りを感じます」とコメントしたのは当然だ。

 
これも論点がずれていると思うのです。
国民を守る為に昼夜分かたず汗を流している隊員を人殺しと言っているわけではなく、他国民を殺す可能性のある武器・装備・訓練・制度について批判しているだけだと思うのです。
 
なんか書いていて、私、共産党員なんじゃないかと思ってしまいますが、違いますからね。
私は藤野議員の発言の一部を抜き取って批判する人達について、批判しているだけですからね。
ではどうすれば良かったのかって?
上にも書きましたが、藤野議員の発言に対して、

  • 災害援助を否定しているわけではない
  • 自衛隊員の方々を否定しているわけではない
  • 他国民を殺す可能性のある武器・装備・訓練・制度を否定しているのか?
  • それでは日本国民を守る為にはどうすればいいのか?

ということをはっきりさせろと藤野議員に迫るのはありだと思いますし、それがきちんと説明できない藤野議員の発言の非論理性について批判するのが筋だと思うのです。
 
EU離脱を感情論だという人もいますが、単にこの藤野議員の発言の言葉尻を取って批判することの方が余程、感情的だと思うのですが・・・・・

なんだかなあ。

 
私はと言えば、自衛隊について否定していいのか、肯定していいのかよく分かりません。
日本国を守るために武器が必要だということも分かりますが、だからと言って他国民を殺していいんだというのも割り切れない気がします。
まあこれは人類全体の永遠の課題でしょうけど。
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また、別の話として、共産党の腰の引けている感も、すごくいや。

共産党の藤野政策委員長は、NHKの番組で防衛費について「人を殺すための予算」と発言したことへの責任をとって政策委員長を辞任した。これは常任幹部会による更迭であり、共産党として自衛隊を認知したわけだ。
しかしこれは共産党の「自衛隊の増強と核武装、海外派兵など軍国主義の復活・強化に反対し、自衛隊の解散を要求する」という綱領と明らかに矛盾する。また共産党は一貫して「自衛隊は憲法違反だ」と主張しており・・・・
情報源: 防衛費は「人を殺すための予算」なのか – アゴラ

今の世の中、なんか言葉尻を捕まえられちゃった人はつるし上げられるから、仕方ないと言えば仕方ないんだけど。

なんだかなあ。

政治

Posted by ymo