マスコミって革新系じゃなかったの?

革新(かくしん、reform)とは、字句通りの意味では新たに革(あらた)めることを意味し、既存のものをより適切と思われるものに変更することを意味する。
伝統的な政治学の図式では、左翼(left)・社会主義(socialism)・共産主義(communism)、あるいは社会自由主義・社会民主主義と同義で用いられる。
一方、政治学以外では字義通り何かをより良いものに改めていこうとする「改革」(英語では同じくreform)と同義の抽象的な意味で用いられることも多く、「イノベーション」(innovation, 技術革新・刷新・更新・新機軸)の訳語としても用いられる。
思想としての革新は政治分野で使われることが多く、主に現行の政治体制の変更を優先的に要求する立場であるとされる。
対する概念は伝統や現状を優先する保守。

私、マスコミって革新系なんだと思ってました。
でもこういうタイトルの記事があったりすると、なんて保守的なんだろうと。
別の保守的なことが行けないという訳ではないんだが、「字義通り何かをより良いものに改めていこうとする」ことを阻害するような報道ってどうなんだろうと思う。

なんだかなあ。

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それは先日みたこの記事のタイトル。
情報源: 市場を逆撫で!? 不可解な、日産の新しい燃料電池車戦略 | コラム | 環境ビジネスオンライン
 

ふか‐かい【不可解】
[名・形動]理解しようとしても理解できないこと。また、そのさま。「―な言動」

 
つまり日産の新しい燃料電池車戦略は、不可解であると、理解しようとしても理解できないと断じているように聞こえるタイトルなのだ。
この記事自体は有料なので、読もうとも思わないのだが、日産の新しい燃料電池車については、おおむね以下の通りだと思う。
情報源: 「サトウキビ燃料」で走る日産の新電気自動車とは? | 消費者に刺さるモノづくり | 永井隆 | 毎日新聞「経済プレミア」

  • 日産自動車は、液体のバイオエタノールから発電した電気で走行する新しい燃料電池車向けシステム「e-Bio Fuel-Cell」の技術を公表した。
  • 走行中はもとより、燃料の生成過程でも二酸化炭素(CO2)が発生せず、従来の燃料電池車に必要だった水素ステーションもいらないのが特徴だ。
  • 走行距離はガソリン車並みで、車両価格も従来の燃料電池車より大幅に安くなるという。

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ここからはあくまで推測だが、他の方もネット上で書き込んでいるので、この不可解ということについては、

この日産の新しい燃料電池車だと車内でバイオ燃料を水素に改質して発電するので水素ステーションが必要なくなる。それが狙いなんだろうけど、上手くいくかな?

ということなんだろうと思う。
私が直感的に感じたことだし、言葉尻をとらえているような気もしてきたが、それでも、こうした新しい試みを簡単に否定するのはどうなんだろうと思う。
何か根本的致命的な欠陥でも現在の段階で見つかっているのであれば、問題だが、どうもそこまでの書き込みは見つけられない。
とすると、これも下種の勘繰りだが、官民合わせて水素ステーションで動いている現状の動きに対して、水素ステーションがいらない燃料電池車を作ろうという日産の動きを、どこかの誰かが阻害しようとしているという図式に見えてしまう。
ふっ 陰謀説かな。
素人考えでいけば、水素ステーションでない、バイオ燃料の方が余程現行のガソリンスタンドを使えて効率的なような気がするんだが・・・・・

なんだなかあ。

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水素ステーションだって、規制緩和が進まないことが阻害要因になっていたり、普及までまだまだ課題も多いわけで、絵空事ならともかく、新しい技術の研究を進めることについて、不可解って・・・・・

なんだなかあ。

時事

Posted by ymo