カジノ法案について思う

2020年8月22日


カジノ法案が急に国会を通過しそうになって、結構マスコミが騒がしくなっておりますが・・・・

情報源:カジノ法案、自民が週内の成立断念

私自身としては、カジノ自体の賛否については、特に意見はありません。


正直どっちでもいいです。

カジノやホテル、商業施設などの統合型リゾート(IR)を推進するための法案(カジノ解禁法案)

なんだそうですが、これについて、IRと言う言い方がカジノを目立たせないための隠れ蓑なんだとか言う方もいますが、そんなことどうでもいいと思ってしまいます。

なぜ私がそんなに投げやりなのかと言うと・・・
ここまで日本に公然とギャンブルが存在するのに、いまさらなぜカジノで揉めるのか意味が分からないからです。
既存のギャンブルを既得権としている人たちが反対するなら意味が分かります。


パチンコ、競艇、競馬、競輪、宝くじ、TOTO・・・・・・
これだけ色んなギャンブルが存在するのですから、いまさらカジノというジャンルが増えることについて、なぜそんなに揉めるのか正直言って分からないのです。
反対意見の方の多くが、

  • ギャンブルは人の不幸の上に成り立っている
  • ギャンブルは依存症という深刻な病気を引き起こしている

というわけなのですが・・・・・

なんだかなあ。


そういうこと言うなら、既存のギャンブルはどうなるんだよと。
実は子供と、建前論の嫌いな大人ならみんな分かっているのですが、パチンコ、競艇、競馬、競輪、宝くじ、TOTO、これらはみんなギャンブルです。
建前で、ギャンブルではないと言っているだけです。

「ぱちんこ屋については、客の射幸心をそそるおそれがあることから、風営法に基づき必要な規制が行われているところであり、当該規制の範囲内で行われる営業については、刑法(明治四十年法律第四十五号)第百八十五条に規定する罪に該当しないと考えている。」
噛み砕いて説明すると、「パチンコ店は、風営法を守っている限りは賭博ではない」と言っている。
情報源:内閣が「賭博ではない」とお墨付きを与えた、パチンコに関する政府答弁内容を1分で読み解く

パチンコがギャンブルでないなんていう建前がそれこそ空気のようになってしまっているだけで、誰がどう考えたってギャンブルはギャンブルなわけです。
逆にパチンコがギャンブルでないなら、カジノだっていろいろ理屈をくっつければギャンブルではないと言えたりすると思う位です。

現在日本にギャンブル依存症の人がたくさんいるんだそうです、厚生労働省によると。

パチンコや競馬などをやめられない「ギャンブル依存症」の疑いがある人が、国内に536万人いるとする推計を厚生労働省研究班(代表、樋口進・国立病院機構久里浜医療センター院長)がまとめ、8月20日発表した。成人全体では国民の4.8%にあたり、男性は438万人(8.7%)、女性は98万人(1.8%)いるという。世界に比べて、際立って高い数値だ。毎日新聞などが報じた。
情報源:http://www.huffingtonpost.jp/2014/08/20/gambling-habit-and-casino_n_5696814.html


ではその人達は、なんでギャンブル依存症なのか考えてみてください。
だれがどう考えたって、パチンコ、競艇、競馬、競輪、宝くじ、TOTOといった既存のギャンブルの性なわけです。
ところが、こういった既存のギャンブルはギャンブルではないと言い張って、ギャンブル依存症の人がいることを一方で問題としつつ・・・・・

なんだかなあ。

ですから、素直にこれ以上ギャンブルが増えると困るからカジノはやめようと言うなら、まだ分かります。
そしてそれなら一方で既存のギャンブルをどうしてい行くかの議論も必要となります。
それにもしかしたら、既存のギャンブルより、カジノの方がきちんと管理ができるから、ギャンブル依存症対策にもなるということだってあるかもしれません。

ゲームセンターと同じようにどこにでもパチンコ店がある日本で、厳格に出店する場所を限定する方向になっているカジノの方が、ギャンブル依存症対策になるという話は、きちんと議論されるべきではないでしょうか?

だから、私は、カジノ法案に反対する人たちのうすっぺらい議論が嫌いです。
まあごく一部の人たちはこうしたことをきちんと指摘はしているわけですが。

政治,時事

Posted by ymo