キュレーションサイト騒動

2020年8月22日


キュレーションサイトなんて言われてもピントこなかった。
情報源: キュレーション(きゅれーしょん)とは – コトバンク

IT用語としては、インターネット上の情報を収集しまとめること。または収集した情報を分類し、つなぎ合わせて新しい価値を持たせて共有することを言う。キュレーションを行う人はキュレーター呼ばれる
キュレーターの語源は、博物館図書館などの管理者や館長を意味する「Curator(キュレーター)」からきている。キュレーターが館内の展示物を整理して見やすくするのと同様に、インターネット上のあらゆる情報を、キュレーター独自の価値判断で整理するのがキュレーションであり、キュレーションされたものは、プログラムなどで自動的に収集する従来の検索サービスの検索結果と比べて、「不要なものが少ない」「センスが良い」などといった理由から人気が高まっている。


そもそもキュレーターなんていう言葉は、映画で出てきたな位で、正直日本語的にも、博物館や図書館の館長なんて縁遠いので、ピントこなかったんですが・・・・・

  • キュレーターが館内の展示物を整理して見やすくするのと同様に、インターネット上のあらゆる情報を、キュレーター独自の価値判断で整理するのがキュレーション
  • キュレーションされたものは、プログラムなどで自動的に収集する従来の検索サービスの検索結果と比べて、「不要なものが少ない」「センスが良い」などといった理由から人気が高まっている。

っていう2文が全てを物語っているので、解説終了。

で、事件が起こったわけですが、これも以下を含めて、ググってもらえばわかることでしょうけれど。

情報源: キュレーションサイト事件の背景 / 田中辰雄 / 計量経済学 | SYNODOS -シノドス-


何事も事の真相ははっきりしないわけですが、今回は割と分かりやすくて、結局は

真偽を確かめずに、記事をばんばん掲載していた

という飽きれる位、単純な話のようです。

そもそも、「整理して見やすく」するのに「プログラムなどで自働的に」収集しないで、「不要なものを少なく」したり、「センスをよく」したりするなんて、どんだけ大変なんだかと普通、ネットに係る人なら、誰にでもわかるはずです。

wikipediaだって、正直、しょっちゅう寄付金を募っているくらいですから、最近やたらと、まとめサイトが雨後のタケノコのようににょきにょき出てくるなんて、ちょっとおかしいと思うわけです。
まあ、その辺は一般の方には分からないのでしょうけれど。


今回のキュレーションサイトの件にしたって、

  1. サイトを作る
  2. サイト閲覧数(アクセス数)が増える
  3. 広告を見てもらえるという期待が高まる
  4. お金を集めやすくなる
  5. メディアで宣伝する
  6. お金を更に集めやすくする

という流れの中で、

  1. サイトの充実
  2. 実際はお金がかかるがそれをなるべく安くする
  3. 下請けにしわ寄せがいく

といったきわめて分かりやすい図式が流れています。

そんな中で、笑ってしまうのが、

本当のことを書かなければだめ

とか

安い単価でライターを使うのは質が落ちて当たり前

といった、普通の社会では当たり前のことが、ネットの論調になっているような気がします。


本当、馬鹿なんじゃないかと思います。
何が問題って、騙されたネットを閲覧した人たちも被害者と言えば被害者ですが、その人たちはそもそもただで見ていた人たちなわけですから、自業自得と言えば自業自得なんです。
今時男性雑誌の裏表紙に、着けているだけでモテモテになるアクセサリーとかの広告が出ていた、それを買う人について「馬鹿だなあ」と思わない人はいないでしょう。
馬鹿だと思っても買ってしまう人もいるわけですけど。
そんな広告をいちいち禁止にしたりしないわけです。
やらせのいない出会い系サイトとか・・・・・・

ただで見れるネットのサイトで書いてあることを、全て信じてしまうなんていう方が馬鹿なわけです。
まずはそこからきちんと教えてあげるべきなんです。
今回のキュレーターサイトの騒動について、コメントするなら、まず一番先にここを指摘すべきです。

なんだかなあ。

そして一番の被害者はそういったキュレーションサイトにお金をつっこんだ人たちなわけですが・・・・
まあその人たちにしたって、キュレーションサイトがどういうものか分かっていたはずですから、その辺の仕組み、つまりお金だけあつめて、安くきれいなまとめサイトが出来る仕組みについて、少しは疑いとか持たなかったのか、本当に疑問です。

自分でこうしてブログをポチポチ書いていますから、分かりますが、
真実を書くことは非常に困難です。
事実確認だけでも結構かかりますし、専門分野ならその分野のことをある程度理解しないと書けません。
大量にばんばん記事が書けることに疑問を持たない人がいたら、頭をかち割ってやりたい位です。

いい加減に

ネットは一つの道具であり、画期的ではあるが、やっていることが人力であれば、これまでの経営の仕組みと何も変わらない

ということを理解しましょう。
そして、

ネットでただで閲覧できる情報が、全て真実だと思うのはやめましょう。

時事

Posted by ymo