個人の方が土地を安く買うには(1)焦らない

2020年6月27日

さて、もうかれこれ20年以上、不動産会社、それも土地販売を行っている会社に関与しています。

その間、土地の値段の不思議な仕組みについて、見て来ました。

で、土地を仕入れる側の人間にしか分からないことを、まとめたら面白いのかなと思い、シリーズ化することを考えました。

果たしていつまで続くのか分かりませんが、日記みたいなこのブログに、書き貯まったら、他のブログを立ち上げるか、はたまたどこかにアップするか考えてみたいと思います。

土地売買で数を占めるのは圧倒的には個人の方です。

もちろん事業用地の話もあるでしょうけれど、個人の方が家を建てるのに買うというのが一番ポピュラーなんじゃないかと思います。

ですから、脱線はすると思いますが、ここに焦点を当て、「個人の方が土地を安く買うには」というタイトルにしました。


さて、「個人の方が土地を安く買う」のに一番重要なのは、焦らないということです。

急がないと言ってもいいかもしれません。

土地をいう商品は、性格上、同一商品は、存在しません。

当たり前ですね。

ですから、自分の欲しい土地の地域が決まっていて、目の前にその土地が売り出されていると、飛びつきたくなるものです。

それは本当に安いかどうかは、調べてみないと分かりません。

何か落とし穴があっても、見ただけでは分かりません。

例えば、どうしてもこの地域のこの辺に土地が必要なんだという事情(小学校の学区だとか)があると、焦るものです。

ましてそれが人気の地域で、滅多に売り土地が出てこない地域だったら・・・・・・。

買いますね。

買っちゃいます。

元々家を建てようとするなら。数百万円~数千万円、土地代に払おうとしているのですから、50万や100万円高くなっても、必要なら買っちゃいます。

ですから、それはそれで問題ないのですが。

今回の話は「安く買うには」ですからね。

不動産会社、それも土地を仕入れようとしている人からすれば、その地域のその土地がその値段で売っていることが、割高なのか、割安なのかは、すぐに分かります。

日頃調べていますからね。

で、例え割安だったとしても、何か裏がないか調べます。

土地には、見えない裏が多いのです。

この点については、後日色々書きますが。

土地には、新品未使用というものは存在しません。

必ず中古です。

例えば、中古の液晶テレビがあったとして、それはジャンクかも知れません、

画面が写ったとしても、ドット漏れがあるかも知れません。

液晶に線が入っているかもしれません。

普通個人の方は、土地について、何かジャンクで、何がドット漏れで、何が液晶に線は入っているかは分かりません。

土地販売の資料に色々書いてあっても、すぐには分からない方が普通です。

まして書いていなければ・・・・・

ですから、色々調べなければならないのです。

その調べるスピードについては、個人の方は、不動産会社には勝てません。

そりゃ仕事でやっているんですから、個人の方に負けてしまうようでは、不動産会社はやっていられません。

ということで、焦った場合、安く買えるかどうかは、博打と一緒です。

博打と一緒ですから、結果安く買えることもあるでしょうけれど、安く買えないこともあります。

というか、慌てて飛びついて安く買えるなら苦労はしません。

ということで、

個人の方が土地を安く買うには(1)焦らない

というのが最初のポイントです。

もちろん、焦らないで売り切れてしまったらどうするんだ!というお話もあるでしょう。

ですから、欲しい土地が見つかったら、

買付証明書(購入申込書、買付申込書等)

を差し入れます。

予約みたいなものですね。

契約書を交わしてしまうと、手付金は戻ってきませんし、それ以上のお金が必要になる場合もありますが、買付証明書だけなら、金銭的な負担までは行かないことが多いと思います。

不動産

Posted by ymo