リニア中央新幹線の土地買収状況について

2020年6月24日

リニア中央新幹線は山梨県を通りますので、よ~く分かります。
全然進んでいないことが。

2010年4月28日、JR東海は東京 – 名古屋間の中央新幹線の開業時期を当初計画の2年遅れの2027年にすると発表した。

中央新幹線

wikiを見る限り、これ以降、新しい明確な発表はないように見える。

リニア新幹線「2027年開業」が難しすぎる理由

これが2018年の記事。

リニア新幹線「2027年開通」に漂う不安、JR東海に課題山積み

これが去年の記事。

ということで、いずれも2027年開業計画は変わっていないかのように見える。

さて、この2つの記事、どちらも工事の難しさを挙げているが、実はそんな観点からではなく、今が2020年ということを考えれば、絶対に無理であろうと思う点がある。

それは、用地買収が進んでいないことだ。

新聞でも、去年の12月に「県 リニア用地4割契約 7地区、測量に不同意」というニュースが流れているが、実際そんな感じだ。

私の関与している不動産屋さんでも現在4件の地主より、交渉を委託されており、年内(2020年)に決着するような様子はまるでない。

これにはいくつかの理由がある。

まず公共事業のように見えて、実は公共事業であるということを明確に打ち出していない。

もう少し簡単に言えば、道路計画というと収用なのに、リニア中央新幹線は収用ではない。

あくまで買取。

この感覚の差は大きい。

道路計画というと、国がやることだからという認識をみんな持つが、リニア中央新幹線は民間事業だから強制収容はないよなという感じ。
国の道路計画だって、強制収容はあまりないのだが、最終的にはそういう風に思われる。

次に、びっくりするのが残地については、一切考慮しないという点。

例えば、真四角の土地を持っていたとして、その土地のど真ん中を買収したいという話で、北側と南側に細長い土地が残ったとします。
今までは、そこの建物が建っていて利用していたものが、北側と南側では細長過ぎて、建物を立てずらい。また北と南で分断されるために利用も不便。
こういった場合でも、一切残地に対しての補償はみない。(というのが現在の基本スタンスのようです。)

さすがにこれはなんかおかしい。

道路等の公共工事のい土地収用の場合は、残地補償は不完全でも考慮には入れてくれます。
また残地が少なくなりすぎた場合は、買い取ってくれることさえあります。

しかしながら、リニアの場合は、一切お構いなし。

これに類したおもしろい事例としては、ある人の家の入口の斜め前を少しだけ、計画地としてかする。
ところがそこを買収されると、玄関から左にはこれまで通り出れるが、右側には出れない・・・・・・。
こういった場合でも、家の不都合には一切配慮しない。
なんじゃそりゃあああああ!

これで交渉が進むはずがない。

そんなわけで、ある人は残地補償がないことに憤慨し、ある人はまあゆっくり交渉しましょうと焦っていない。

ということで、別の予言でもなんでもないけど、2027年に開通することはありません。

っていうか、本気で開通させる気ある?

残念だなあ、死ぬ前に1回乗って見たかったなぁ・・・・。

なんだかなあ。

時事

Posted by ymo