中継カメラマンによる渋野日向子への”お菓子手渡し事件”

2020年12月3日

女子ゴルフの中継局のカメラマンがラウンド中の渋野日向子(22、サントリー)の“モグモグタイム用”のお菓子を手渡していた大失態の波紋が広がっている。

なぜ中継カメラマンによる渋野日向子への”お菓子手渡し事件”が起きたのか?

最初この話を聞いた時には、あっもちろんニュースでね、何のことか分からなかった。

モグモグタイムについては、うっすらニュースとかで読んだことがあり知っていたが、まさかその食べるものを、他人から、それもプレー中にもらっているとは思わないじゃないですか。

モグモグタイムってこっちが本家じゃなかったっけ?

そもそも、渋野さんが何を好きなのか知っていたとしても、毎回同じものを食べるわけじゃあるまいし、余程親しい間柄でなければ、人から食べ物をもらってはいはいって食べませんよね。

それもプロゴルファーの真剣勝負お仕事中に・・・・ですよ。

私だって、仕事中にお菓子を食べることはありますが、いつも同じものを食べるわけもないし、その時のタイミングや体調によって食べたいものも変わるわけで・・・・・。

それにね、テレビ中継のカメラマンだって、一人ってわけじゃないでしょうし、どこへ行っても同じカメラマンが専属でついているんなら、まだしも、プロゴルファーがどうやってそんな人と仲良くなるんでしょうか?

更にまか不思議なのは、

①日本テレビの中継カメラマンが、第2ラウンド(R)と第3Rに14番ホールをプレー中の渋野にお菓子を手渡して撮影した。
②第2Rで、その場面を目撃していた他のカメラマンが大会競技委員らに指摘し、第2Rのホールアウト後には、大会のメディア運営担当者から中継カメラマンは注意を受けた。
③第3Rも同様の行為を続けたという。

という話の流れ。

いやいや、これって規則違反なんですよね。(って書いてあったんだけど。)

プレー中の選手はホールアウトするまで自分のキャディー以外との接触は一切禁止されている。もちろん大会主催者や関係者、メディアも例外ではない。今回でいえばお菓子と一緒に助言を書いたメモを渡すことも可能で、禁止されているアドバイスとも取られかねない行為である。

なぜ中継カメラマンによる渋野日向子への”お菓子手渡し事件”が起きたのか?

なんで、第2ラウンドで注意を受けて、第3ラウンドで同じことが出来るの?

空き巣に入って警察に捕まった人が、翌日にまた空き巣していた・・・・みたいな話でしょ。

ゴルフの規則って、多岐にわたっていて、ものすごく細かいことまで規定されているんですが・・・・。

JGAのゴルフ規則 http://www.jga.or.jp/jga/html/rules/image/Rules_2019.pdf

これを読んでも、アドバイスのことは書いてあったけど、接触禁止までは明言されていなくて、その辺どうなんだろうという考えもあるんだけれども、上記のように禁止行為とされているんであれば、徹底しようよ。

でね、そもそも論、この話は、今に始まった話じゃないと思うわけですよ。

このネットニュースにもあるように他でも行われていたという証言もあるわけだし、考えてみればこれが初めてとはとても思えない内容だし。

それにね、結局テレビ放映してもらえないと、女子プロゴルフだって商売だから、そんなに強気なことをテレビ局にも言えないと思うですよね。

で、これだよ。

なんだかなあ。

それにしてもだ。

私が一番いやなのは、なんかテレビ局だけ悪者になっている感じがするんですよ。

そしてもうひとつ気になるのが“被害者”渋野のメンタルだ。「渋野がホールアウト後に泣いていた」との一部報道もあった。絵づくりに利用された側の渋野を“同罪”として批判する声もある。その軽率な行動を指摘する声である。 甘んじて受け止めなければならない意見ではあるが、身勝手なテレビ局の暴走に巻き込まれた側の渋野のメンタルが心配されている。渋野は10日から全米女子オープン(テキサス州・チャンピオンズゴルフクラブ )という今季最後の大舞台を控えている。

なぜ中継カメラマンによる渋野日向子への”お菓子手渡し事件”が起きたのか?

ええっーて感じ。

この文章、読み方によっては渋野選手は被害者扱いですよ。

ルールだとか、コロナだとか言っておいて、それに積極的に加担した人について同情を寄せるって…何?

前述のJGAのゴルフ規則には、一番最初の方に

1.2a すべてのプレーヤーに期待される行動
すべてのプレーヤーは次の行動をとることによってゲームの精神の下でプレーすることが期待される:
• 誠実に行動すること-例えば、規則に従う、すべての罰を適用する、プレーのあらゆる面で正直である。

(1) プレーヤーは規則を適用する責任がある。プレーヤーは自分自身に規則を適用する責任がある:
• プレーヤーは規則違反をしたことを認め、自分自身の罰を適用するときには正直であることが期待される。

って書いてあるわけですよ。

これに基づけば、いくら外部からの誘惑があったとしても、まずプレーヤーが自覚して規則を破ってはいけないとあり、これが最初の方に書いてあるのは、それが根本的な原則だからだと思うのですが・・・・・。

ですから渋野さんは被害者でもなんでもなくて、単に規則について甘いプレーヤーだったというだけでしょ。

まさかプロゴルファーになるのに、この辺を意の一番で教育されるでしょうに。

スポンサーあってのプロゴルフなんであれば、規則の改正がまず必要なんですかね。

なんだかなあ。

時事,法律

Posted by ymo