この記事は絶対に何かおかしい

2020年10月26日

国の森林整備事業を巡り、間伐された木材の販売で昨年度までの2年間に少なくとも計約1億1100万円の赤字が出ていたことが、会計検査院の調べでわかった。検査院は19日、費用対効果の確認が不十分だったとして、林野庁に改善を求めた。

間伐材販売で赤字1億円…会計検査院、林野庁に改善求める(2020/10/26リンク切れ)
間伐材で加工した丸棒杭は、農業用・造園用杭として使われています。特に造成地等での緑化支柱・造園杭等は数量が大量に必要になる場合があります。  供給力と価格・値段設定のバランスが必要です。 | 木原木材店

まあ、これを普通に読めば、林野庁が赤字垂れ流しなんでなんとかしろって言われてる!っていう記事なんでしょうけれど・・・・・。

その後の記事の内容がひどい。

赤字が約3000万円にのぼった福島県棚倉町の森林管理署は「林道から離れた森林を伐採することもあり、人手がかかる。林野庁から収入を上げてほしいと言われていない」とする。

林野庁は「経済性を考慮して事業を進める」としている。

間伐材販売で赤字1億円…会計検査院、林野庁に改善求める(2020/10/26リンク切れ)
いやいやいや - 2017年09月17日深夜ごろに青っぽい巨星さんが投稿したお題 - ボケて(bokete)

収入をあげて欲しいと言われてないとか・・・・・言わないでしょうし、言ったとしても意味が違うと思うんですけど・・・・・。

そもそもお役所が、勝手に単独で、誰にも言わずに何かするなんてことはありえないでしょ。

ってことは、事前い、計画ありきで、動いているはずですから。

問題は、黒字の計画で赤字になったのか、それとも最初から赤字の計画だったのかという点。

この点、いっつも思うのですが、記事では明らかになっていません。

片手落ちだよね。

利用間伐や大量に伐採する時期までの伐採における販売を通じて、販売ノウハウの蓄積に努めるとともに、必要な体制等を整え、積極的な営業活動を行い、経営体として高い収益を確保するための明確な販売戦略に基づき販売を行う。

木材の販売について

例えば、びわ湖造林公社のサイトではこういう記載があり、

滋賀県造林公社は平成27年度から、びわ湖造林公社は平成35年度から本格的な伐採を開始し、大量の木材を生産する予定である。
平成34年度までは約11,000㎥の生産量にとどまるが、びわ湖公社が伐採を開始する平成35年度から徐々に生産量が増加し、ピークの平成62年度には約67,000㎥の木材を生産する見込みである。

木材の販売について

という記載から類推するに、正式な伐採を開始する平成35年より前は、正式な伐採ではない、つまりテストケース、ノウハウ作りの準備期間なのであって、そこで赤字の金額だけピックアップするのは、意味がないと思うのだよ。

だから当初から赤字の計画だったのか、黒字の計画で赤字になったのかが重要なわけだ。

もっと遠回しの観点から言えば、「森林整備事業」で赤字という観点がおかしいのであって、森林整備事業でどこまで予算をつけてよいのか、間伐材の売却は単純な事業活動なのかという視点も書いていない。

森林整備事業 | 林業・造林・木質バイオマスの森林総合コンサルタント|株式会社西村

熊本林業公社のサイトには更に、

林業は、とても息の長い産業です。

現在の木材価格は、植栽された当時(主に昭和の時代)に比べ、約3分の1程度まで下落し、一方で労務単価は、当時を大きく上回る現状にあり、40~50年生の木材では、なかなか収益が生み出せない状況となっています。

当公社では、植え付けから保育・販売までの管理運営に係る費用を熊本県や日本政策金融公庫(H20年度まで)からの借入金や、利用間伐の推進による木材の出荷販売の収益、補助金等により運営しておりますが、前述のような状況から、将来の借入金返済が危惧される状況となっており、様々な経営改善策に取り組んでいるところです。

公社経営 Q&A

と書いてあり、そもそも収益が出せないと書いてあるわけで・・・・・今更間伐材の販売で赤字が云々言うことに意味があるのか!ということになるわけです。

なんだかなあ。

マスコミっちゅうのは、なんでもかんでも、抜き取って面白おかしく言えばイイってもんじゃないと思うんだけど、これはもう職業病なんでしょうか?

もちろん別に赤字垂れ流しなことを放置しておけとは言いませんよ。

でもね、別の角度・視点、そしてどうしたらいいかということも含めての議論だと思うのですけどね。

政治,時事

Posted by ymo