老人ホームが空いている
老人ホームが空いている
というと、なんとなくセンセーショナルな気がします。
2014年3月に発表された厚生労働省の報告によると、2014年3月の段階で特別養護老人ホーム待機者は52万2000人。2009年12月に集計された同調査と比較すると約10万人増加しており、たった5年で待機者数が10万人近くも増加しています。現在、特別養護老人ホームの利用者数は約52万人いるとされており、利用者と同じくらいの人が入所できずに待機しているのです。(情報源:特別養護老人ホームの入居待ち・待機者について)
一般的にはこちらの情報が先行しており、待機児童問題と同じで、待機老人52万人というのが、合言葉のようにメディアでは流れています。
ところが、
情報源: 老人ホームが空いている!? 待機者52万人 そのウラで – 記事 – NHK クローズアップ現代+
なんだそうです。
簡単に言えば、
稼働率が96%と、100%ではないので空いている
のだそうです。
まあ、そりゃそうだわな。
ホテルだって、稼働率100%なんてキャンセル待ちが常時なければ無理なわけだし・・・・・
稼働率が100%にならない理由は「介護職員の不足」と2015年に制度変更があり「要介護3以上でなければ原則入居できない」からなんだそうな。
上のグラフにもある通り、52万人の内、17.8万人は、実際には制度変更で原則入れないわけだから、ミスマッチも起こるわな。
国の政策と実態のミスマッチにより、特別養護老人ホームにも、サービス付き高齢者向け住宅にも、施設の空きが出ている現実。国は今後も施設の整備を進めていく方針だとしているが、結城さんは次のように提言する。
「特別養護老人ホームの待機者ははたして52万人もいるのか、このお化け的な数字を、国は早く是正して、本当に必要な施設はどれくらいなのかをはっきり言っていかないと、こういう無駄遣いが起きると僕は思う」
入りたくても入れない高齢者がいる一方で、空いている施設。ミスマッチを防ぐための施設整備のあり方を、改めて考える必要があるだろう。(情報源: 老人ホームが空いている!? 待機者52万人 そのウラで – 記事 – NHK クローズアップ現代+)
NHKのクロ現では、こう締めくくられているわけですが・・・・・・
なんだかなあ。
要するに、国の手抜きでしょ。
そもそも、
要介護原則3以上でなければ、入れないわけだから、52万人も待機しているわけではない
わけですし、
地域ごとに待機している人のカウントをきちんとやれば、その地域での需要はある程度つかめる
わけですし、
都心部での人手不足ったって、そもそもそれだけの給与を払えるような、制度設計がなされていない
からなわけで・・・・・
これって全て、国の手抜きでしかないような気がするのは、私だけなんでしょうか・・・・?
なんだかなあ。
何をするにもまず正確な情報収集っていうのは、計画の基本だと思うのですが・・・・・
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