世の中には一定のアホがいる。(リース契約は見た目では分からない。)

不動産屋さんって、不動産の売買の仲介をするのも仕事です。
ですから、家やアパートを売って欲しいって頼まれます。
でも売主(売りたい人)がアホだと・・・・・・。

不動産屋さんもプロですから、色々な点をチェックします。
隣接する道路のことから、建築制限のことから、様々なチェックをします。
その他諸々。
まあね、プロですから、チェックリストとかあって、ほとんどのことは事前に分かります。
ですが、売主に聞いてその人が答えてくれないと、分からないこともあったりします。
どの一つに「リース契約」があります。
普通の住宅ではほとんどないでしょうけれど、アパートの場合なんかは、部屋についている洗面化粧台がリース物件だったりするのですが、こればっかりは売主に聞いて、回答が返ってこないと、分かりません。
売主にいくら借金があっても、売る不動産の謄本に抵当権(等)が設定されていなければ、不動産の売却には関係ありませんし。
これは、本当の話。
アパートのオーナーから、アパートを売ってくれと依頼され、買主も見つけ、契約寸前まで行ったとある日に、〇〇リースより連絡がありました。

リース会社:「〇〇アパートの売却について、御社のHPで見たのですが。」
不動産会社:「はい、当社で仲介をしております。」
リース会社:「〇〇アパートについては、洗面化粧台やネット設備等がリース契約になっていまして、所有権は当社にあるのですが、ご存じでしたでしょうか?」
不動産会社:「・・・・・・。」
リース会社:「現在リースの返済が滞っていまして、アパートが売却されるようなら、洗面化粧台等、当社で持ち出す必要が出てくるのですが。」

不動産会社:「〇〇さん(売主)、リース会社からこういう連絡があったのですが。」
〇〇さん(売主):「ああ、そうだ、でもそれはリース会社に騙されたんだ。うんぬんかんぬん。(以下略)」
なんだかなあ。
こういう売主にぶつかるとひどい目に会います。
この件なんかは、契約前にリース会社が見つけてくれて、ひと騒動ありましたけど、解決したから良かったものの、契約後にこんな話になっていたら、目も当てられません。
不動産会社なんかとばっちりとは言え、不動産を仲介した責任がありますから、買主に責められて大変なことになっていたと思います。
太陽光のように、良くリース契約が交わされているものは、十分に注意しますが、まさか普通に設置されている洗面化粧台やネット回線のジャックまでが、リース契約されていることは、なかなか気づきません。
で、件の売主さんですが、リース契約があり、おまけに支払いが残っていたことを指摘されると、不動産屋に詫びるどころか、リース会社の陰謀だくらいな感じで話もんですから・・・・・
なんだかなあ。
世の中、一定のアホがいるものです。
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