温泉街の末路

一昨日(6/18)に、寸又峡温泉に行きました。
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行きましたというか、通っただけというか・・・。
行ったんだけど、温泉街の中心から駐車場まで徒歩で10分以上と遠かったし、特に観光の目玉になるようなものがぱっと見、見つからなかったので、通り過ぎてしまいました。
でも、まあ寸又峡温泉自体は、かなり混雑していて、人もたくさん出ていて、盛っている感じでした。
寸又峡温泉は、google mapで見てもらえば分かりますが、どんづまり、行き止まりですし、かなり秘境的な位置にあります。
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近くの街から距離もありますし、その途中の道も一車線の所がかなりありますので、泊まりに行こうと思わないと、誰も行かないような場所にあります。
それでもある一定線盛っているのですから、知名度があり、温泉もいいし、街中もある程度整備されていて、当面生き残りを目指せる温泉街と言えるのではないでしょうか。
それでもなお、これからの観光地としては、かなりつらいものがあると思われます。
 

①到着するまでの道が狭い

これは弱点でもあり、強味でもあるのですが・・・・・一定以上の温泉宿が存立するためには厳しいものがあります。
秘境、秘湯をイメージできる程度の温泉宿しかないのであれば、それでもいいのですが。
 

②温泉街の道が狭い

これも①と同じで、秘境・秘湯をイメージさせるのであれば、良いのでしょうけれど、ある一定以上の軒数の温泉宿があれば、秘境・秘湯とバッティングしてしまう所です。
更に、一定以上の軒数の温泉宿があるということは、必ずある一定以上の車両の出入りが必要となります。
しかしながら、寸又峡温泉もそうであるように、大抵の古い温泉街は、旅館の前の道路が一車線です。
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③温泉宿以外に目立ったアトラクションがない

当たり前ですが、温泉に入るしかないのです。
今時温泉まんじゅうでは、人を呼べません。
 
寸又峡温泉はその立地からして、行き止まりですし、途中の道からして秘境感がある一定以上ありますので、まだ良いですが、人里から離れていない温泉街は、秘境・秘湯の雰囲気は出せないわけで、それで道が狭い&アトラクションがないでは、かなり厳しくなるのは目に見えています。
そういう温泉街は正直言って、もう存立しえないのではないでしょうか?
正直調べてはいませんが、今、日本中で温泉街と言われる街々が消滅していっていると思います。

名称未設定-1-minこんな所が昔温泉街だったなんて・・・・・

 
かく言う、私の父の実家も温泉街でしたが、「人里から離れていない街中にあり」「目立ったアトラクションもなく」寂れていき、最後には近くに高速道路が出来て、アウトということで、いまではほんの一部の旅館が生き残っているだけで、「温泉街」という位置づけではなくなっています。

なんだかなあ。

それはそれで寂しいのですが、さもありなんです。

時事

Posted by ymo