指定感染症

「指定感染症」とは、既に知られている感染性の疾病(一類感染症、二類感染症及び三類感染症を除く。)であって、第三章から第六章までの規定の全部又は一部を準用しなければ、当該疾病のまん延により国民の生命及び健康に重大な影響を与えるおそれがあるものとして政令で定めるものをいう。

指定感染症について

ええと、コロナウイルスは「指定感染症」に登録されています。

今日(7/30)現在、指定感染症からはずれていません。

で、指定感染症については「入院の勧告・措置」ということが義務づけられています。(参照:新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令等の一部改正について(案)

結果、コロナウイルスに感染していると分かると、つまり菌を保有しているだけで、「入院の勧告」を受けます。(この辺、間違っていたら、誰か指摘ください。)

つまり、症状が出ていなくても、治っていても、とにかく菌を保有しているだけで、それが発見されると「入院の勧告」を受けます。(間違っていませんよね。)

で、今、感染者という、発症もなく保菌している人も含めた状態の人も含めた、感染者の数が激増しています。

これは東京都だけですが・・・・・ https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/

本当に繰り返しになりますが、この新規感染者の中には、保菌しているだけ、発症もしない人も含まれています。

というか、ほとんど大半がそういう人たちです。

その人たちを本当に入院させる必要があるのでしょうか?

既に3月の段階で、こんな発表もなされています。(以下、全文引用)

中国の武漢で始まった新型コロナウイルス感染症は中国本土を越えてわが国や韓国にまで波及し、さらに全世界に広がりを見せている。
医療従事者の一人として私もわが国での新型コロナウイルス感染の広がりを憂えている。
この感染症は無症候性キャリアの存在が明らかになった時点できわめて予防しにくい感染症となった。
さらに1月28日、政府が本感染症を「指定感染症」に指定したことにより、医療現場では季節性インフルエンザの診療よりはるかに煩雑なものとなっている。

この感染症の診断はPCR検査によって行われている。
PCR検査は感度については良好であるが、鼻咽頭粘膜などの検体採取部にウイルスが存在しない場合、感度をいくら上げても陰性と出る可能性が大きい。
そのため検査陽性の場合は感染ありと断定できるが、陰性の場合は信用ができない可能性がある。

PCR検査を希望者全員に行うことは感染者の数を著しく増やすことにつながると考えられる。
この場合、無症状や軽度の症状の人もまとめて新型コロナウイルス感染症と診断されるので、指定感染症である以上、原則的には入院隔離措置が執られることになる。
そうすると、感染症指定医療機関ではない一般の医療施設でも入院させざるを得ない状況になり、逆に院内感染を拡大させる可能性が増してくる。
いつの日か、本感染症を指定感染症から解除する時がやってくると思われるが、そうなってくれると通常のインフルエンザと同様に軽症の場合は自宅待機を勧めることが可能になり、医療における混乱が生じる可能性は減少する。

個人的な意見になるが、これからの1カ月間の感染の動向により新型コロナウイルス感染症への基本方針が大きく変わる可能性が高いと考えている。
新規感染者より回復者の方が多くなれば指定感染症の枠から外し、季節性インフルエンザと同じ診療方針で行えばよい。
新規感染者がなお回復者を大きく上回っているのであれば、感染ルート探索のために全力を挙げ、個別の調査により感染源を完璧に絶たなければいけない。
結果が前者であってほしいと強く望んでいる。

浅香正博(北海道医療大学学長)[新型コロナウイルス感染症]

【識者の眼】「新型コロナウイルス感染症:指定感染症であることによる混乱の可能性」浅香正博

第一に、PCR検査で陰性でも、感染(保菌)している人がいる可能性が高いことが指摘されている点。
この段階で、PCR検査陽性でいくら隔離しても、感染は止まらない可能性が高い。

第二に、PCR検査陽性≒感染で、入院させていても、隔離ではなく、院内感染の確率を上げるだけになる可能性が指摘されている点。
これについては、見つけるのが面倒だから自分では見つけませんが、多くの実例が報道されている。

第三に、「新規感染者より回復者の方が多くなれば指定感染症の枠から外し、季節性インフルエンザと同じ診療方針で行えばよい。」と指摘されていて、統計上その通りになっているのに、未だに指定感染症の枠から外れない点。

なんだかなあ。

一体いつまで、指定感染症のままで、狂想曲を奏でているのでしょうか?
(狂想曲=特定の出来事に対して人々が大騒ぎする様子を比喩する際に用いられる言葉。)

一応、指定感染症については、1年限定とあるようなので、来年の1月28日には、さすがに外される可能性もありますが・・・・・

一~三類および新型インフルエンザ等感染症に分類されない既知の感染症の中で、一~三類に準じた対応の必要が生じた感染症(政令で指定、1年限定)

日本における感染症対策-感染症法-

でも冬に入ると、確実に感染者の数が増えますから、外されないのかなぁ・・・・。

経済どうなるのかなぁ?

時事,法律

Posted by ymo