聞かれても分からないこと
仕事がら多くのことを質問されます?
「あれ知ってますか?」
「これ知ってますか?」
「こういう場合はどうなりますか?」
相手が何気に聞いている時は、知らなくても、なんら問題ないのですが、事が法律・税金・総務・経理等に関係してくると、相手が何らかの答えを期待していることが分かってしまい、なかなか苦労する時があります。
そして、答えはひとつではないという真理を言って切り抜けようとするのですが、相手はそれでは納得してくれないことが往々にしてあるので、困ってしまいます。
例えば、あなたならこんな質問にはどう答えるでしょうか?
「50km速度制限の道路を80kmで走っていました。どうなりますか?」
「・・・・・・」
質問することがナンセンスという回答もあるでしょうけれど、やはり私的には、捕まることもあるし、捕まらないこともある。
どこをいつ走っているかにもよるし、正確には分からないと答えると思うのです。
前掲の質問は、一般論だからまだいいんですが、これが
「ヤフーで毎月10万円以上売上があって、年間120万円売上があるんですが、申告してないんです。どうなりますか?」
といった類の質問になると、途端に答えを期待されてしまいます。
なんだかなあ。
法律的に言えば、20万円以上の所得があれば、確実に申告をしなければなりません。
まあ年間120万円の売上があっても、20万円以上の所得があるとは限りませんが、こういう質問をする人のほとんどは、20万円以上の所得がある場合がほとんどです。
ですけれど、実際には、前掲の交通違反と同じように、ほとんどが申告をしていなくても、問題なく過ぎて行きます。
ですから、答えとしては、「法律的には申告する必要はあるが、しなかったからと行って直ちに税務署から脱税で告発される可能性は低い」という答えになります。
世の中にはこうしたグレーゾーンの話がたくさんあるということは、社会人になるまで知りませんでしたが、多くの人は、社会人になってもそういうことを認識せずに生きています。
羨ましい限りです。
しかしながら、事の真相を知ってしまうと、こうしたことが全て気になってきてしまいます。
なので、私には、前掲の交通違反にしても、いつも「違反している状態」を意識してしまいます。
・・・・・・
話が横にそれてしまいましたが、このように世の中には、法律やルールで規定されていないことが、たくさんあります。
いや法律やルールで規定されていたとしても、それが実際に守られていない、守られていない場合にどうするかが決まっていてもその通りに運用されていないという状況下が多くみられるのです。
そういうことを知っているだけでも人間ましかなと、個人的には思うのですが、そこに答えを求めてくる人って・・・・・
なんだかなあ。
私の大好きな小説家の池波正太郎の話の中によく、
人間は、人殺しをする一方で、人に良いことをしたりする。矛盾した生き物なんだ。
その矛盾した生き物であることを、自分自身がよく心得ていることが大切で・・・・
というような内容が出てきます。
私的にはそれでいいと思うのですが・・・・・・
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