その人が、自己破産しているかどうかをどうやって見分けるか。
破産という法的制度があります。
平たく言えば、財産より多い借金を背負っているので、もう返せないから、ギブアップします。
ということを、裁判所を通して、法的に行う制度です。
破産を自分で申し立てた場合に、自己破産ということになります。
財産があれば、破産管財人が選任され、その人が、財産を債権者にうまく分配することになります。
が、基本的に、財産より借金を多く背負っているわけですから、財産がもうないという人も多くいます。
その際には破産管財人は選任されず、破産手続きは終結されます。
これを同時廃止といいます。
破産手続きが集結されると同時に、借金は帳消しとなります。
これを免責といいます。
ということは、自己破産をした人は、その直後には、財産が全くないという状態になるわけです。
で、その借金を多く背負っている人が、自己破産しているかどうかを、見分ける方法はあるのでしょうか。
自己破産については、債権者が異議を申し立てることができる、一定の期間を設けます。
その自己破産については官報に掲載されます。
という事は、過去の官報を一通りチェックすれば、その人が自己破産しているかどうかが、書いてあるはずです。
実は、官報情報サービスというインターネットの情報提供サービスがあります。
なんと、昭和22年以降の官報については、テキストデータを中心に、その全てについて、検索がかけられると言う事だそうです。
従って、その官報情報サービス使えば、その人が、過去に自己破産しているかどうかの、検索がだいたいできるようです。
と言うことで、その人が、自己破産しているかどうか、見つけることができるようです。
もっとも、自己破産していなければ、掲載されていない・・・という推測に過ぎませんが。