道路の価値について

一般的に言って、道路は、私有地とは思いませんよね。
なぜって、誰が通行しても、文句を言う人はいませんし。
小滝
誰か、特定の個人の持ち物なら、勝手に通っちゃダメでしょ、と思います。
私も、不動産屋さんの仕事にからむまでは、そんなことは、考えたこともなく、今は、道路が誰のものなのかを、考える私を不思議に思います。
そもそも道路ですが、私道と公道が、あるわけです。
公道は、国、県、市等が、所有しています。
ですから、一般的な道路のイメージは、こっちですよね。
その対局に、私道があります。
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私道は、個人の所有している土地です。
余談ですが、個人の所有する土地には、基本的に固定資産税がかかりますが、道路には、かかりません。
で、なんで、こんな話をしているかというと、土地の価値は、その接道で大きく左右されるからです。

  1. まず、土地に道路がくっついているか?(接道)
  2. 次にその道路は何メートルの幅か?
  3. そして、私道か?

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大体の場合、その土地に建物が建つか建たないかで、価値が大きく変わってきます。
そりゃ土地に建物が建てられないなんて、利用価値が低くなりますから。
で、更に面倒なのは、道幅によって、建築基準法の規制にかかったりしますから、接道の幅が、狭すぎると、また価値が下がります。
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そして、私道だと、道路の所有者に許可をもらわないと、建築申請ができません。
つまり、私道だと、建物が法に沿って建てられるか、あやふやなので、価値が下がります。
銀行の融資も降りにくくなります。
既に道路として、利用されているんだから、許可は簡単にもらえるだろうと、思うのが普通なんですが、そこに落とし穴があります。
道路です。
固定資産税かかっていません。
つまり、じぶんの土地だという意識が薄れます。
すると、相続しないまま放置されていたり、何十年も意識されない土地なので、所有者が遠くに引っ越していたりするのです。
さて、ここで、タイトルの話になります。
つまり、道路は、道路としては、無価値ですが、隣地の人にとっては、価値ある土地となるのです。
それも、隣地の所有者が、その土地を売りたい時だけに、価値が出るのです。
今回は、なんだかなあではなくなってしまいました。(>_<)

法律

Posted by ymo