上場企業は常に守るべき存在なのか?
5月7日（土）、朝、録画していたNHKニュースを見た。
今回の内容も「役に立たないNHKニュース」に近いものがあるけど・・・・
まずやっていたのが
羽田滑走路工事でデータ偽装 東亜建設、社長辞任へ
というニュース。
概要は
- 羽田空港Ｃ滑走路の地盤改良工事で
- 地震発生時の液状化を防ぐ薬液の注入量データを改ざんし、設計通りに完成したと国土交通省に虚偽の報告をした
- 薬液の注入量は設計の5.4％だった
- 国土交通省は「羽田空港の通常運用は構造上、問題はない」とし
- 現状では液状化対策が取られていないため、同社から原因究明や再発防止策の報告を待ち、再工事の実施を検討する
というもの。
この時の段階では、まだ冷静だった私ではあるが、
で？
と思った。
それは、このニュースが、今後のことについて、社長の辞任と、会社からの報告を待つというものだったからである。
おいおい、よく考えてみてくれよ。
簡単に言えば、工事のお金は受け取っておいて、工事は５％しかやっていなかったということじゃないの？
それって、詐欺じゃないの・・・・？
なんでこの段階で、だれも捕まったりしないの・・・・？
なんだかなあ。
例えば、住宅建築に例えるなら、家を建てるときに、同時に地盤改良工事をした。
確かに、地震が起こったりしなければ、当面は問題ないかも知れない。
でもお金を受け取っておいて、5％しか材料を使わなかった・・・・ということが分かった段階で、即座に訴えられるでしょう。
家の地盤改良工事だって、もう完成して家に人が住んでいれば、今更どうやって工事するんだとか、工事期間中は家は使えるのかとか大問題になるのに・・・・
今回の問題は羽田空港だよ、この間熊本地震が起こったばかりで、どうすんだよ、もっと大事じゃないの・・・・とはだれも思わないんだろうか？
もっと言えば、東亜工業はいくらで受注してたのかくらい報道してもいいと思うんだけど・・・
なんだかなあ。
まあ、実はこのニュースを見ただけなら、こんなには思わなかった。
ところが、次のニュースをやっていたのを見てしまったから、さらにその思いが深まった。
収賄容疑で伊勢崎市元部長逮捕 見返りは車検代３０万円
- 金井容疑者は、同市道路維持課長だった２００８年４月～１３年３月、市発注の道路や河川の修繕工事で同社が受注できるよう取りはからい、
- 見返りとして同年５月下旬頃～７月下旬頃、自分の車の車検代と修理代計三十数万円を田島容疑者に支払わせた疑い。
- 県警は両容疑者の認否を明らかにしていない。
うまい写真が見つからなかったけどニュースでは逮捕されたいた映像も出ていた。
うまい写真が見つからなかったけどニュースでは逮捕されたいた映像も出ていた。
この対応の差はなんなんだろう。
いつものこととは言え、ひどいものだ。
一方は、報告しろ。と言われただけ。
一方は、逮捕。
おまけに逮捕映像が流される始末・・・・・
金額の問題ではないんだろうけど、影響力の問題でも雲泥の差でしょ。
いや、どっちも同等に大変な問題なんだというのであれば、東亜工業の方はあまりに簡単に報道しすぎでしょう。
話は飛ぶけど、ホリエモンの時にも思ったし、毎回毎回、どうしてこう上場企業は守られて、それ以外の中小企業や個人は守られないのだろう。
なんだかなあ。