目くそ鼻くそを笑う

2020年9月14日

目糞鼻糞を笑う
自分の欠点には気づかず、他人の似たような欠点を笑うことのたとえ。

調べたら、類義語として「腐れ柿が熟柿を笑う」「蝙蝠が燕を笑う」「五十歩百歩」「猿の尻笑い」「鍋が釜を黒いと言う」というのがあるそうですが・・・・・
蝙蝠が燕を笑うはちょっと違うかなと思ったりして。

さて、今回の話は、目くそ鼻くそを笑うがぴったりだと思う話です。
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上海ディズニーランドのマナーの悪さが、少し前にニュースになっていました。
情報源: 中国人「日本が上海ディズニーランドでの中国人のマナーの悪さばかりを報道している…」 中国の反応 | 中国四千年の反応! 海外の反応ブログ(2020/9/14リンク切れ)

まあどんなことがあったかは、ここではあまり問題にしません。
私が言いたいのは、中国について、なんでもかんでも批判すればよいというものではないでしょうということです。
そりゃ、上海ディズニーランドのマナーの悪さは目立ったんでしょう。
日本のディズニーランドと比較すればそうだったんでしょう。
でも、でもですよ。
私からすれば、日本何様って感じです。
例えば、今からほんの30年とか40年前は大差ないことをしていたと思いますよ。

川内康範が送り出したヒーローは多々あるが、『月光仮面』『七色仮面』といった昭和30年代の主流であった探偵もの作品では目立たなかったものの、昭和40年代の『愛の戦士レインボーマン』『正義のシンボル コンドールマン』『ダイヤモンドアイ』といった作品になると、子供向け番組としては異様なほど悪役が現実的な存在になり、公害を垂れ流すモンスターだの、商社の姿を使って砂糖や肉を買い占めるモンスターだの、悪の親玉がニューヨークの高層ビルに事務所を構えているだの、何やら社会的な様相を呈してくる。

子供の頃は、単なるヒーローものとして見ていた番組が、実は大人になってから、よくよく考えていたら、日本の社会を映し出していたなんて、びっくりしたものです。
レインボーマンなんかは、公害を垂れ流して人類抹殺計画とか平気で描写されていて、中国の工場で緑の廃液を流しているなんていうのは、今更見ても驚かないのは、この当時の日本の状況を子供心に少し覚えているからなのです。
(間違った記憶かもしれないけれど、きっと五十歩百歩だと思う。)

日本擁護の方は、きっとそんな昔の話を持ち出してなんて言いますけど、社会はそれほど変わっていないと思います。
ついこの間の日曜日も家の近くのBIGに言って思いました。
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買い物して台車を元の位置に戻すなんて当たり前のことでしょうけれど、こんなワンショットにもとに戻していない台車が2台。
実はこれ以外にも何台もありましたし、駐車場にはゴミが捨てられていて・・・・・・
ゴミって言っても、アイスの袋が捨てられていた程度なら、目くじら立てませんが、これは絶対に家庭のゴミだろと思うようなゴミが・・・・・

なんだかなあ。

繰り返し言いますが、上海ディズニーランドのマナーの悪さについて、ディズニーランドの中でのマナーの悪さを残念がるのであれば、多少は分かります。
でも中国人がマナーが悪いという話であれば、日本だって大差ないと思うのは、私だけでしょうか?
程度の違いだって?
だから、それは私にとっては「目くそ鼻くそを笑う」だって言いたいわけです。
人のこと笑うより、自分たちの方をどうするか考えましょうよ。
その方が建設的でしょ。

時事

Posted by ymo