成長分野への参入
経営戦略の一つとして取り上げられている項目の一つに「成長分野への参入」というのがあります。
まあ、当たり前の話ですが、いくつかの切り口の一つとして
① 本業の周辺強化
② 未利用資源の活用
③ 経営資源の横展開
④ 将来的に成長が想定される市場への参入
こういあったものが挙げられるわけで、考えてみれば順当な考え方です。
最近は年を取って、こういった新規事業に携わることもすくなくなり、こういった情報に疎かったのですが、最近知り合いの所の新規事業を見て、ああ、今でも変わらないのだなと思って、こうしてアップしております。
GAFAは、「Google」「Apple」「Facebook」「Amazon」の頭文字を集めた呼称です。「ガーファ」と呼ばれています。
GAFA(ガーファ)や FANG(ファング)とは?巨大IT企業の種類や呼称、問題点、関連企業について解説
● GAFA
G……Google
A……Apple
F……Facebook
A……Amazon
「Google」は検索エンジン、「Apple」はデジタルデバイス、「Facebook」はSNS、「Amazon」はネットショップと、それぞれの分野で市場を席巻している企業です。
今では普通に「ガーファ」とか言っても通じるようになりました。
それだけ、身近なものとなっているわけですが、やはりこういった超巨大産業へ関連した事業というものが、身近にもあったことにびっくりしました。
具体的にはAmazonの返品商品を扱っている事業があったのです。
考えてみれば、Amazonであれだけ様々なものが販売され、そして、そういったものは普通の商売だってあるだろう返品について、結構簡単に受け付けてくれます。
コストコまでひどくはなくても、輸送の問題や、注文ミスについてもOKしてくれたりしますので、返品商品も巨大な数になるでしょうことは、考えてみれば当たり前です。
Amazonの配送センターが巨大なことは、有名です。
これだけ巨大な配送センターで送っている内に、ほんの数%、いや0.数%返品があっただけでも、それはすごい量です。
(こちらの事例では1%とか→Amazon商品の返品率は?出品者を悩ませる3つの問題点を紹介)
もちろん再販をかけられるものもあるのでしょうけれど、一度開封されてしまった商品、またお客様からなんらかのクレームがつけられてしまった商品は、新品としては販売出来ません。
そういった商品はどうなっているのでしょうか。
実はこういった返品商品をパレット単位で買い付け、整理・再販している企業があったのです。
詳しいことは私も見知って聞いた話なので、具体的には書きませんが。
その会社が一手にAmazonに全ての返品商品をAmazonから買い付けているのかも知りませんし、その会社がどのくらいの会社に、再販をかけているかも知りません。
この辺は、守秘義務等の許諾契約があるのでしょうし。
いずれにせよ、1社ではなく、その1社が複数の会社に販売していることは間違いありませんので、こうしてAmazonの返品商品を販売して事業として行っている会社が複数あるのです。
これも成長分野への参入という経営戦略の一つの動きだと思うわけです。
要するにあるところにはあるのです。
これを探せるかどうか・・・・・自分にはない才覚ですが、こうしたものを見つけてこられる才覚が、やはり経営者としてのセンスなのだと思ってしまいます。
またこうした商売を見つけ、そしてなるべく上流に行く、資本力、交渉技術、それらを総合した能力が、経営者としての能力だと、改めて思ってしまいました。
自分としては経営者としての才覚はありませんが、この年になってもこういったことを目の当たりに出来るポジションにいられることは、幸福なのだと思います。
この辺りは感謝。
でも、こういった事実を知ったからと言って、そこへ飛び込んでいく経営者の少ないこと。
少なくとも私がこの情報を知りえたのと同時に複数の経営者がこの情報を知ったのですが、ここへ飛び込んでいこうとはしない人がほとんどです。
世の中のほとんどの人は既存の自分の商売を死守するので必死で、なかなか成長事業分野へシフトしていこうという人はいなようです。
なんだかなあ。
かくいう私も、その一人ですが。(自分は経営者ではないからと言い訳しております。)
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