公共事業の収用で儲かるのはなんだかおかしい気もする
さて、世の中から公共事業ってのは、全然なくならない様な気がします。
特に道路拡張の話。
そりゃね、道路が広がって、道が整備され、直進・幅広の道がつながると、生活には便利ですよ。
渋滞も減りますしね。
でもね、これから人口が減少する世界に入ってなお、これまで通りに、単純に、計画があるからって、なんでもかんでも道路を拡張していて、いいんでしょうかね。
不思議に思います。
おまけに、道路拡張があると、確実に、ひっかかった人は儲かります。
う~ん、儲かりますというと語弊があるかもしれませんけど。
本当にその土地に愛着を持っているとか、長年住み慣れた土地を引っ越さなければならないとか、そういった精神的側面はお金に換算できないものがあります。
引っ越すの面倒ですから、その労苦を考えるとどうなんだろうとか。
お店だったら、そこだから繁盛していて、他所へ移ったらどうなるんだとか色々あります。
もちろんそういった人を含めて、いかに公共事業がスムーズにいくかということを、散々考えてきて、今の、公共事業の補償制度が出来ていることは、理解できます。
でもね。
そういった精神面や、お金に換算できない部分は、計算できないから換算しないといった面で、損を被らない場合は、どうなるか分かりますか?
儲かっちゃうんですよね。はい。
公共事業の土地収用に関する官公庁の担当者は、もちろん出来うる範囲で、最大限に効率よく、立ち退きを進めたいわけですから、出せるものはどんどん出しちゃいます。
例えば、その辺の土地の相場が実勢では下がっていても、固定資産評価額から計算できるのであれば、実勢価格は無視して、高く買い取ってあげることができます。
土地収用にひっかかる建物が、実際には何も使われておらず、持ち主からしたら、取り壊す予定であっても、再築するものとして、金額換算してくれたりします。
私の知り合いの口の悪い、この件について詳しい人は、実際にかかった費用の数倍にはなるよねとよく言っています。
実際にそういう現場を何か所も見てきました。
以前にもこのブログで書きましたが、最近では、競売物件で公共事業の土地収用が確定している不動産は、それが5年後か10年後か分からなくても、異常な高値で入札されるようになりました。
現実にそういう不動産を専門で入札する業者(?)のような人まで出現しています。
つまり簡単に言えば、儲かるんです。
で、最初の方に書きましたけど、土地収用の不動産を専門で買うような業者まで現れる中で、本当にそんな工事をしていていいのか・・・・・・誰か真剣に考えている人はいるのかなと・・・・・・
なんだかなあ。
と思うのでした。
で、なんでこんなことを書いているかというと、実は今、その土地収用に絡んで資料提出を求められている不動産関連の資料を作っているからなのでした・・・・・
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