結局、日本人はお役所に生かされているのではないか

2020年7月13日


結局、日本人はお役所に生かされているのではないか、と思ってしまうことが、時々あります。
私の仕事がそういう系統だからと言ってしまえばそれまでですが・・・・・

東京が仕事の主な主戦場だった時には、色々な官公庁に助成金をもらう申請書を書いていたことがあります。

千葉のパチンコ店では、警察とのつながりを一生懸命やっている人を見てきました。


どこへ行っても仕事がら、税理士との関係が多く、税務署がいかに自分たちに都合よく、税金を取ろうとしているか、そしてそれをなんとか回避しようとして、色々な交渉をする人たちを見てきました。

こうしたことは、ある特定の業種やごく一部の人たちだと思うこともあります。


しかしながら、最近確定申告について質問され、通称「住宅取得控除」について、ちょっと調べて計算してみて、びっくりしました。
情報源: No.1213 住宅を新築又は新築住宅を購入した場合(住宅借入金等特別控除)|所得税|国税庁

住宅借入金等特別控除とは、個人が住宅ローン等を利用して、マイホームの新築、取得又は増改築等(以下「取得等」といいます。)をし、平成31年6月30日までに自己の居住の用に供した場合で一定の要件を満たす場合において、その取得等に係る住宅ローン等の年末残高の合計額等を基として計算した金額を、居住の用に供した年分以後の各年分の所得税額から控除するものです。

もちろん仕事がら、これについては、ある程度薄々知ってはいました。

でも、計算していてびっくりしました。
例:借入2,000万円 年間所得税4万円
といった人がいるとすると、年末の借入残高の1%、借入残高が1,990万円あると、199,000円、所得税を減額してくれるのです。
(もちろん種々の条件がありますし、厳密な計算とは違いますので、ご注意ください。)

例の場合は、年間の所得税が4万円ですから、所得税は0円になり、更に住民税まで控除となります。
住民税は136,500円までしか控除されないと、とあるページには書いてありましたが・・・・
情報源: 住宅ローン控除の計算方法と、減税を100%活用する裏ワザとは?

私が言いたいのはそこではなく、家を建てたいという人は、個人の意志なわけです。
おまけに、この全国的に空室率が高くなっている住宅事情で、日本の人口が減少していこうというご時世にですよ、好き好んで住宅を建てようという人だけに、こんなに減税していていいのでしょうか?
という疑問です。

もちろん、住宅産業というのがひとつの大きな産業で、景気浮揚策で、こうした減税がないと景気が落ち込むとか、住宅産業自体が壊滅的な打撃を受けるとか、そういった様々な理由はあると思います。

でもですね。

住宅を建てたら、所得税も住民税も数年にわたって、0円でいいなんて、なんかおかしいと思うわけです。

考えてみると、こういう税金の控除を受ける人も、そういった税金の控除があるから家が建つことによって仕事が増える人も、結局の所、お役所に生かされているといった状況なような気がします。

私は、個人的にはこの状態はなんかおかしい気がするんですね。
意味が違うかもしれませんが、マッチポンプのような気がします。

マッチポンプとは、偽善的な自作自演の手法・行為を意味する和製外来語である。マッチmatch)は元は英語、ポンプ(pomp)は元はオランダ語である(英語ではpump)。

なんだかなあ。


もしかしたら、資本主義は、こうした無駄な活動の集大成なのかもしれません。
でもなんとなく、違うような気がするんです。
こんなにお役所に手厚く保護されなくてもいいんじゃないかということが、最近気になるようになってしまいました。

政治

Posted by ymo