やっぱり商売にならなかったですね

2020年7月3日


航空機納期延期で、やりました件です。

情報源: MRJ、量産を先送り…航空部品メーカーに打撃 (読売新聞) – Yahoo!ニュース

三菱重工業が、国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の量産計画を縮小することが25日、わかった。

まあ、やっぱりねって感じですが。

2020年に「月産10機」としていた生産体制を「月産1機程度」とする。MRJの納入を延期したことに伴う措置で、国内の航空部品メーカーなどには打撃となりそうだ。

月産10機が月産1機じゃ、いかになんでも商業生産とは言えないような気がするのは、私だけなんでしょうか?

なんだかなあ。


それにしても、なんでこんなに飛行機本体を商業生産することにこだわっていて、しかもなおかつだめだめなんでしょうねと考える人はいないのでしょうか?

日本より技術力のない国で、商業ベースで飛行機を作っている国はたぶんあるはずです。
そうした国より技術力も、多分資本力のある日本で、なぜこうした「ていたらく」なのかを、考えない方が不思議な気がします。

個人的に考えるに、日本でこれだけ飛行機の商業生産が注目されるのは、恐らく過去の亡霊のためのような気がします。

第二次世界大戦の時に、間違って(?)アメリカの戦闘機に、ちょっとばかり勝っていた時代があって、その時の妄執に取りつかれているのではないかと思ってしまいます。

そうでなければ、日本に何か大きな制約があるのでしょう。

単純に考えれば、これだけマスコミが大々的に取り上げてくれるのです。
宣伝効果抜群です。

にも拘わらず商業生産ベースに乗って行かないということは、実はこのビジネスに思いをかける人が、思ったより少ないということを意味しているのだと思います。

その内、時代が変わるかもしれませんが、現在の所は、そこへの情熱が少ないのか、それともどこかに大きな制約が隠されているのでしょう。

個人的な感覚だとMRJはいずれ商業的には失敗だったということになると思いますが、その時にはぜひ、この隠された制約がなかったのかどうかについて、公にして欲しいと思います。

時事

Posted by ymo