自殺とマスコミ報道と知りたいという根本的欲求

2020年8月23日

Diamond Online なかなか良い記事アップしてくれてます。

三浦春馬さんでも繰り返された、「ルール無視の自殺報道」という深刻な人災(2020/8/23リンク切れ)

切り取るとこんな感じ

先日、俳優の三浦春馬さんが自殺したことを受けて、自宅マンションへ押しかけ、「どこでどのように亡くなったのか」といった詳細を、朝から晩までしつこいくらいに説明。
自殺から2日を経ても、まだ報道を続けた。
「自殺に用いられた手段や場所などを詳しく伝えない」というWHOの呼びかけと、真逆のことをしている。  

また、「センセーショナルに扱わない」ことに関してもガン無視だ。
「関係者が語る素顔」などというテロップを出して、サーフィンを指導した人物、俳優仲間などに次々とマイクを向け、「最近、異変はなかったか」「何か悩みはなかったか」と、自殺の理由を探り続けた。
さらに驚くのは、三浦さんがよく訪れるというパン屋のご主人にまで、人となりを語らせたことだ。

ワイドショーの「煽情的な報道」が数々の弊害、社会の混乱を引き起こしてきたことは紛れもない事実なのだ

先日もあるワイドショーでは、スタジオに大きな日本地図のパネルを用意して、そこに毎日積み上がっていく新規感染者数をデカデカと並べ、「第二波が来ているのでは」「今の勢いで感染者が増えれば大変なことになる」などとコメンテーターたちの「感想」を述べさせた。
そして、最後に司会の人がこんな感じで話題を締めていた。  
「新規感染者が増えても一喜一憂するのではなく、重症患者や死者が増えているかどうかがポイントなんですね。正しく怖がることが大切なんです」  
ほとんどが無症状の感染者をこれだけセンセーショナルに扱っておきながら、いったいのどの口が言うのかという感じである。
「もしかしてふざけているのか」とも思ったが、司会者の顔はいたって真剣だった。

民放連は「自殺」や「コロナ」の ガイドラインを早急に整備せよ

コロナについて、こんな風、つまりマスコミ(一部)がセンセーショナルに煽っているということ、を書いてくれる記事は、うれしい限りです。

ちゃんとそういう風に思っている人も、結構たくさんいるんだなって。

でも、ガイドラインとかは、根本的に無理だと思います。
というか、ガイドラインとかは、止めて欲しいと思います。

あくまで自主規制でお願いしたいし、自主規制する気がない所はそのままでいいと思うのです。

今、世界に情報は溢れています。
ですから、どこかのテレビで取り上げられていなくても、ラジオや雑誌、新聞、ネット等のどこかで取り上げられることもあるでしょう。
本当に必要な真実なら、今は恐ろしい勢いで広がって行くと思います。
(もちろん、巧妙な嘘も恐ろしい勢いで広がると思いますけど。)

確かに、三浦さんの自殺をセンセーショナルに扱う番組があるのは、いやだなと思いますけど、そうでなくて知りたいという人もたくさんいるのでしょう。
三浦さん位になると、超有名人ですし、みんな知りたいのです。

中には自殺した翌日に、「撮影予定になっていたドラマはどうなるんだろう」とか会話している人がいたりすると、私個人的にはいやいや人が死んだ直後だし、その人のご冥福を祈ろうよと。
別にドラマなんか、誰かが代役に付くよとか思うのですが、それを言った本人は本当にドラマの方を心配していました。

そう、みんな色々なことが、知りたいのです。
ですから、画一的に一本の線で「ガイドライン」を作ることは、本当にやめて欲しいと思います。

で、私が思うのは、いつも最終的には一緒。
こういう議論もあるけど、こういう議論もあるよねっていう両方が、消されない世界であってほしい。

だから自殺をセンセーショナルに取り上げるマスコミがある一方、それはやめようよという報道があれば、そして全く我関せずという立場のマスコミもあるのが、一番重要だと思うのです。

現状はどうもセンセーショナルに取り上げるマスコミが、ちょっと優位に見える感じがするので、まあ嫌だとは思いますが。

時事

Posted by ymo