テレビの見方

2020年7月1日


最近はテレビを生で見るということがほとんどなくなった。
見たい番組の時間に合わせて行動をする必要がなくなったからである。

例えば、昔であれば、見たい番組が深夜や早朝にあった場合には、その時間まで起きている必要があった。

また、その番組を録画できるとしても、同じ時間に2番組以上重なったしまった場合は、同時に録画できなかったりして、リアルタイムで見る必要があった。

また、見たい番組もリアルタイムでしか見れないような番組が多かった。
ニュースなんかはその際たるものであった。

しかし、今、本当の意味でリアルタイムに見ないとまずいと思うのは、一部のスポーツ中継位である。

例えばサッカーの日本代表戦や、WBC(野球)の試合については、リアルタイムで見ないと、すぐにネットニュースやテレビニュースで、試合結果が流れてきてしまうので、録画やネット動画であとから見ると、まだ知らないというワクワク感がなくなってしまう。

でも、本当にリアルタイムで見なければならないのはそれ位である。

なんだかなあ。

さらに言えば、昔は、テレビ番組表を見て、どの番組は見逃せないから、ちゃんと録画予約しておかなければ、なんていうことも、あったのだが、それさえもなくなってしまった。

今は、テレビ録画しておかなくても、自分が見たいような番組は、ほとんどが、動画でネット上に散見するからである。

すくなくとも、テレビドラマ・アニメについては、ほぼ完ぺきにネット上に、保管されている。

ということで、テレビの見方は、ここ数年で劇的に変わった。
「テレビを見る」という言葉自体が、昔はテレビという映像機器を通して、テレビ中継用の動画を見ることだったのが、いまでは「テレビ番組を見る」、しかもテレビではない様々な機器で・・・という意味に変わってしまった。

その結果、CMについても面白い現象が恐らくほとんどの世代で急速に増えて行っていると思う。

それは、本来の意味でのリアルタイムでのテレビのCMはほとんど見ないが、ネット上の広告を視聴する機会の方が増えているということである。

リアルタイムでテレビを見る必要もなくなり、無理してきちんと録画していなくても、テレビ番組が見れると分かったので、ネット上の動画をよく見る人が今後はどんどん増えていくと思う。

もちろんネット上の動画は、広告をカットしてあったり、広告を簡単に飛ばせたりするのだが、それでもサイト上の周辺に散らばっている広告、そして動画を見ると定期的に入るCM等々、テレビのCMを全く見ない私でも、
それらを多少目にすることが増えてきている。

今後は、そうしたCMをいかに見せるか、そして無駄に垂れ流すことのない限られたCMを見てもらえるチャンスにいかにアクセスするかということを真剣に考える時代になるはずである。
そう、テレビの見方は、大きく変わってしまったのである。

時事

Posted by ymo