払ったお金はどこに?-遅延損害金・利息・元金
さて、問題です。
- 100万円、お金を借りました。
- 返済日は1年後。
- 金利は6%(6万円)。
- 返済期日までに、返済できませんでした。
- 2年後、返済の交渉をした所、遅延損害金(利率は14.6%;14.6万円)を請求されました。
- 100万円支払いました。

私の借金は、何が残っているのでしょうか?
実は、遅延損害金・利息・元金とあった場合に、黙って支払うと、遅延損害金・利息・元金の順に充当されます。
なので、上記の問題の場合、元金が206,000円残ります。
そう、元金が残るのです!
笑い話ですが、元金が残れば、返済まで、遅延遅延損害金が発生します。
1年放置しておけば、206,000円が、236,076円になってしまいます。

第491条
民法第491条
1.債務者が一個又は数個の債務について元本のほか利息及び費用を支払うべき場合において、弁済をする者がその債務の全部を消滅させるのに足りない給付をしたときは、これを順次に費用、利息及び元本に充当しなければならない。
金額がこの位だからいいものの・・・・。
私の知っている例で、元金8,000万円位残っている事例では、遅延損害金(年利14.6%)が毎年1,168万円も加算されるので、差し押さえている建物の賃料収入で、毎年1,000万円入金があっても、元金が1円も減らない・・・・なんて笑い話のようなことも起こってきます。
なんだかなあ。
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