平和なことはいいことなのか

2020年12月3日

【大阪人が思う】なぜ、大阪都構想は否決されたのか?【2020年11月1日】

2020年11月1日、大阪市民の住民投票の結果、反対票が多く、「大阪都構想」は2015年に続き2度目の否決となった。 2019年4月の大阪府知事・大阪市長のダブル選挙で「大阪維新の会」の両方とも勝利した。この勢いで「大阪都構想」が可決されると思われたが、なぜ「否決」されたのか? 吉村大阪府知事は新型コロナ対策で評価が高いが、それが「大阪都構想」の賛成には結び付かなかった。 …

大阪都構想が否決されました。

最近は↑こういうまとめものが早いですね。
詳しい内容はこちらに、簡略にまとめられてます。

さて、否決されたので、否決されたとについては、どうこういうつもりはありません。

でも感想とすると、賛成の方、反対の方、どこまで分かっていて投票したのかな、ほとんど全然分かってなかったんじゃないかなと思います。

その象徴が、

投票戦も大詰めになった10月23日(金)、あるテレビ局での政治家討論において、山中智子市議(共産党)が松井一郎大阪市長に対し、「大阪都構想実現で行政コストが218億円増加する試算がある」と質問した。松井市長は誰の試算なのかと返答したが、山中市議は「財政に詳しい人」とはぐらかした。

大阪都構想「否決」、マスコミ「疑惑の報道」がミスリードした結果だ(2020/12/03リンク切れ)

この報道。

結果、その後取り消されたり、取消が横暴だとか、実際はこの通りなんだとか、賛否?両論、喧々諤々。

結局分からないままという感じです。

でもですね。

当初、なんでこの話(大阪都構想)が始まったのかをみんな忘れたんでしょうか?

「二重行政」「無駄遣い」と言う話じゃなかったんですか?

「二重行政」を解消してコストが減らないわけがないじゃないですか、「無駄遣い」を減らしてコストが減らないわけないじゃないですか。

なんか、みんなで勘違いしている気がします。

こんな簡単な話が納得されないという段階で、構想を推し進めてきた人達の失敗も、うなづけてしまいます。

「大阪都構想実現で行政コストが218億円増加する試算がある」が仮に正解だとしても、過去の無駄をこれだけ減らせます・・・・で簡単に解決できると思うのですが・・・・・。

結局その辺の所が明快にならなかったから、否決されたと思うのです。

さて、逆の観点からすると、もう人間一人一人の感覚から、大きくかけ離れ過ぎてしまったのかもしれないと思っています。

何を言いたいのかというと、もう金額の単位が大きすぎて、集計している方も、その集計結果を見せられる方も、何が正解なのか分からない。

そもそも無駄なのか、無駄でないのかさえ、議論が分かれてしまう段階で、もう人間の理解を超えているような気がします。

いずれにせよ、今、今この瞬間困らないと、何も変える必要がないわけで。

タイトルの「平和なのはいいことなのか」という感想に行きついてしまいます。

要するに平和なわけです。

今、大局的に言えば困っていない、この否決の結果は、数年、数十年を経ないと、出てこない・・・・となれば、何を好き好んで、「変革」する意味があるのか・・・・となってしまいます。

こう書いていて、思いましたが、そもそも住民投票なんかすれば、大多数の人は変革を望むわけはないのです。
今、困っていないのですから。

さて、将来どうなるかはわかりませんが、いずれにせよ、今が平和なことが間違いないでしょう。

投票結果にも出ています、賛成反対大きな差は、前回の住民投票に続いてなかったわけですし。

なんだかなあ。

政治,時事

Posted by ymo