集合店舗の怪

とある集合店舗があります。
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まあ写真のような雑居ビルではなく、2階建てなんで、あえて集合店舗と言いましたが。
その集合店舗は所有権者が法人です。
その法人の初代代表取締役は死去し、奥様が代表取締役を継ぎましたが、その方もご高齢となり、現在認知症を患っております。
その息子は、放蕩息子で、その法人名義で借金を作りまくった結果、お母さんを残して、死んでしまいました。
残されたお母さんは認知症のまま、施設に入っています。
息子が作った借金で、固定資産税は払えず、自治体から差押えを食い、その集合店舗に抵当権が設定されていたために銀行は賃借人の賃料を一部差し押さえています。
こんな集合店舗ですが、入居者が10数社(人)もいて、管理会社が入っているために、賃料は管理会社に払い、なんとかうわべは回っています。
でもビルは老朽化し、水道光熱費も滞納があり、と、絵に書いたような不幸な状況が生まれています。
でも、これは笑い話でもなんでもなく、実際にある話です。

なんだかなあ。

現在弁護士が入って、その法人の破産を申し立てる方向で話が進んでおりますが、弁護士が裁判所に予納金を積むお金もありません。
ビルの所有権者が不明瞭なまま、賃借人が借りて、普通に運営されている集合店舗って、たくさんあるんでしょうか?
この集合店舗は将来どうなっていくのでしょうか?
きちんと所有権者である法人から、他の人に所有権は移転していくのでしょうか?
そのままビルの老朽化が進み、賃借人もどんどん出ていき、所有権者も不明瞭なまま、廃墟となるのでしょうか?
廃墟となった上に、空き家対策法のような法律の対象となり、自治体によって取り壊されるのでしょうか?
また、機会があれば、このビルの行方をアップしてみたしと思います。

法律

Posted by ymo