生活保護に関しての私の思い
生活保護に関して、面白い記事を読みました。
情報源: 若い貧困者が「生活保護はズルい」と思うワケ | 「貧困報道」は問題だらけだ | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
生活保護を受けている人の中には色々な人がいると思う。
でも本当に困っているのかと思う人が一定数以上どうしても混ざってしまう。
そういう人たちをどうやって減らしていくのか、という仕組みや議論が本当になされているのかというと、どうもそうでないような気がする。
生活保護の話というと、
- 生活保護詐欺(分かっていてごまかしてもらっている人)
- 本当に困っている感をアピール
のいずれかの話ばかりだ。
もちろん、生活保護詐欺については、真剣に対策を講じるべきだろう。
でも大多数の生活保護の中に潜んでいる、働けそうなのに働かない、もしくは働けないと思っている人たちについての話はどうしても面白みがないから、クローズアップされない。
この記事が面白かったのはそういう部分について書いてあるからだ。
「中学校のころは、同じ団地の友達でやっぱ親とかジジイとかが生活保護受けてる奴がけっこういて、生活保護の受給日になるとジジイ捕まえてフルタコにして、金奪って地元の先輩への納金とかカンパとかに当ててましたね。そうしたらジジイ、無駄に体力あるんで“その金持ってかれたら酒が飲めねえだろ、パチンコ行けねえだろ”ってえれえ形相で追っかけてくるんですよ。そんとき俺は思いましたよね。ジジイてめえ、そんだけフルタコ食って走れる元気あるなら働けよって。母親も結局まともに仕事しないで生活保護受けてたときありましたしね。鈴木さん、これでも生活保護受けてる奴ってズルくないって思いますか?」
この記事は、生活保護を受けていた老人の孫という視点から、生活保護のさらに下側の立場からの目線でインタビューが進んでいる。
生活保護の更に下から見ると「生活保護を受けている人はずるい」となるようである。
私は、結構まともな親の元で育ち、まあまともな生活を送っているが、どうしても同じような感覚を持ってしまう。
話は飛ぶが、例えば、月に3万円しか稼げない人がいるとする。
この人が月に3万円稼いでいると、実は生活保護はもらいずらい制度となっているようだ。
一生懸命働いている。3万円でも収入だ。でもそれだと暮らせない。でも生活保護はもらえない。
なら、働かない方がいいじゃないか。
これはもう制度が間違って言るとしか言えない。
私の知り合いで、親は痴ほう症で寝たきり、自分の家は、固定資産税の滞納で差し押さえられているが、実は家の一部が賃貸物件で賃料収入もある。
でも賃料収入も銀行からの借金の滞納で差し押さえられているから自分のお金にはならない。
親の年金では、寝たきり痴ほう症の親の面倒をみつつ、働けない。
生活保護をもらいたいが、資産があるからと言って生活保護をもらえない。
資産があるったって、差し押さえられていて、自分の好きにはできない。
資産を処分したって、一銭にもならない。
こんな状態でも生活保護をもらえないなんて、制度的欠陥のような気がする。
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