ゴジラ退治に、自衛隊は「防衛出動」できるか

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情報源: ゴジラ退治に、自衛隊は「防衛出動」できるか:日経ビジネスオンライン
 
シン・ゴジラについては、このブログでも「シン・ゴジラ」という記事でちょこっと書きましけど・・・・・
どうも公開して日が経てば経つほど、「もはや怪獣映画ではない。これは国防映画である」とか、リアルであると言った話が大変出てきております。
ここまでリアルであるという話になると、少し軍事オタクが入っている私としては、是が非でも見なければと、少しは思うのですが・・・・・

作中、陸海空自衛隊の主要装備品が次々投入される。多くの場面で実機や実在する基地の格納庫や滑走路などが使われていた(と判断する)。

1106360776_main_l-minこういうのを見ると少し燃える

 
今回、私が取り上げようとしているのはそこではなく、このゴジラ退治に、自衛隊は「防衛出動」できるか:日経ビジネスオンラインという記事を書いた方が言っている、

 ゴジラで防衛出動が許されるなら、「存立危機事態」でも出動できる(よう法整備した)のは至極当然である。もしゴジラ来襲で超法規的出動が許されるなら、国民の生命が根底から覆される明白な危険のある場合(存立危機事態)の出動は当然であろう。だが、後者を護憲派は「戦争法案」と呼び、「立憲主義が揺らぐ」と非難し、「徴兵制になる」と扇動した。だがゴジラなら誰も超法規の出動に異を唱えない。これまでの議論は何だったのか。
ゴジラで防衛出動が許されるなら、集団的自衛権の行使に加え、防衛出動が発令される前に奇襲を受けた場合の個別的自衛権(武力行使)も当然行使できる。だが、奇襲を受けた際の超法規的行動に言及した自衛官のトップ(栗栖弘臣・統合幕僚会議議長、当時)は罷免された。たとえ外国軍の奇襲を受けても超法規的行動が許されないのなら、ゴジラ来襲での超法規的出動も許されないはずだ。憲法と自衛隊を巡る戦後日本の議論は、いったい何だったのか。強い疑問を禁じ得ない。

という点である。
※日経businessオンラインは登録していない全文読めなかったりするので、こっちを参照してください。
http://www.asyura2.com/16/senkyo212/msg/358.html
 

栗栖弘臣 くりす-ひろおみ

1920-2004 昭和後期-平成時代の自衛官,軍事評論家。
大正9年2月27日生まれ。昭和26年警察予備隊にはいり,陸上自衛隊の第十三師団長,陸上幕僚長をへて52年統合幕僚会議議長となる。翌年,有事の際は自衛隊の独断で超法規的行動をとりうるとの発言が問題化して退官(栗栖事件)。陸将。のち静岡新聞論説委員をつとめた。平成16年7月19日死去。84歳。東京出身。東京帝大卒。

 
まあ、ゴジラはいくらリアルに作ってもファンタジーですからね。
ゴジラは来るけど、外国の軍隊は攻めてこないっていうファンタジーで、戦後の日本の議論は構成されているとしか思えないわけです。
①ゴジラが攻めてくるのはファンタジーであり、実際に攻めてくることは考えない → 超法規的出動なんてあり得ない
②ゴジラが攻めてくるのはファンタジーだけど、実際に攻められることはある → 超法規的出動を認めろ
こんな感じですかね。(本当はもっと細かく分かれるのでしょうけれど。)
 
このブログのどこかでも書きましたが、日本人は人が死ぬという前提での議論をタブーとしていて、絶対にあってはいけないこととしています。
それについては議論しません。
ですから、このゴジラ退治に、自衛隊は「防衛出動」できるか:日経ビジネスオンライン記事の方が「憲法と自衛隊を巡る戦後日本の議論は、いったい何だったのか。」と書いておられますが、そもそも議論なんかしていないとしか言いようがありません。
 
それにしてもです。
ゴジラが出現した時に動けない自衛隊ってどうなのよって、誰でも思うと思うのですが、
そもそも自衛隊を認めない人達って、これについてどう思うんですかね。
やっぱりゴジラはファンタジーだからと言うんでしょうね。
結局、いっぺん本土が攻められない限り、世論は動かないと思います。
尖閣諸島が中国に実行支配されたりした位では、日本人は動かないのではと思ってしまいます。

なんだかなあ。

 
ん?もしかしたら、ゴジラは人間ではないから、自衛隊が出動してやっつけていいけど、外国人だと人間だからだめとか言い出すのかな・・・?

hqdefault-minそれにしても、シンゴジラでちゃんと自衛隊との絡みについて言及する石破さんは内容は別として偉いと思う。

 

政治,時事

Posted by ymo