口から出る言葉の重み

高校に通っている時、ある時、顧問の先生に、張り倒されたことがある。
張り倒されたは言い過ぎだとしても、少なくとも思いっきりビンタされて、ぐらついたことは覚えている。
ビンタなんて、今すると「体罰だ!」と誰かが言って、問題になるだろうから、完全に死語なのかもしれないが。
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問題点がなんだったのか覚えてはいないが、何かについて先生に質問され、それについて、いい加減な答えをした時だったと思う。
何かにとても重要なことだったのだろうという記憶はある。
その重要なことについて、いい加減な答えをしたことも覚えている。
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最初ビンタされた瞬間は、先生はその答え方についてムカついたんだと思った。
まあそれはそれで当時は理解出来なかったが、今なら当然のことと思う。
高校生とは言え、子供が大の大人にあんな言い方をしたら、自分だってかなりムカつくと思う。
でも、直後に、先生が半分泣きながら、私に言った言葉から、ただムカついているからビンタしてきたのではなかったんだということを、今でもよく覚えている。
 
先生は
「あのな。いいか。人間てのは、考えていることが、言葉やしゃべり方に出るもんなんだ。それは相手にも伝わる。だからきちんと話さないとだめなんだ。逆にそんなこと思っていないと思っても、しゃべっている言葉に人間てのは動かされる。だから、思っていても、思っていなくても、そんないい加減な答え方をしちゃだめなんだ。」
というようなことを言っていた。
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文章で書くとあんまりピンと伝わらないと思うのですが、その時は俗に言うハンマーで殴られたような感じがしたのをよく覚えている。
先生が泣きながら話してくれたから、心に染みたのではと思うかもしれないが、やはり人として通じるものがあったんだと思う。
 
なんでこんな話を思い出したのかと言うと、私も4回に渡って書き殴ってきた蓮舫氏の話し方を見て思い出したのだ。
蓮舫氏は政治家だから、そういった人としての基本に忠実であると、だめなのかも知れない。
それにしても、相手に伝わらない話、伝わらないような話の仕方では、だめなんだと思う。
政治家だからどうでもいいんですかね?

なんだかなあ。