下の歯が抜けたら屋根へ投げるんだぜ

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今日、子供を送って小学校へ行ったら、周りに居た子供の一人が

「下の歯が抜けたら屋根へ投げるんだぜ」

って言ってました。

よく考えたら私は埼玉県人ですが、おやじは長野県、おふくろは東京都出身なんですが、そういえばこんなことを言ってたなと。

ああ、ここでも同じなんだなと思いましたが・・・・・

そこでふと疑問になって調べてみました。

昔から、「健やかな身体に育つように」という願いを込めた言い伝えやおまじないは、各地に多く伝えられています。

上の乳歯を床下へ、下の乳歯を屋根上へ投げるのは、続いて生えてくる永久歯をその方向へちゃんと導いてくれるように、というおまじないです。

情報源: 抜けた上の乳歯を床下へ、下の乳歯は屋根の上に投げれば永久歯がちゃんと生えてくる – 歯とお口のことなら何でもわかる テーマパーク8020

おお、これは全国的いや、全世界的な風習ですね。

でも、

またその際、「ネズミの歯のように強くなーれ!」や「ネズミの歯と変ーわれ!」というような願いを掛けることが多いようです。ネズミの歯が後から後から伸び続けることにあやかったのでしょう

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これは知らなかったなあ。

同じようなおまじないは、世界各地にあり、お願いする相手も、ネズミはもちろん、小鳥、カラス、すずめ、お月さま、聖ヨハネなど、多種多様です。
また、お日様に向かって投げたり、畑に埋めたり、ネズミの巣穴に入れたり、パンに埋め込み動物に食べさせたり、と方法もいろいろです。
欧米には抜けた乳歯を枕下に置いて寝ると、歯の妖精「トゥース・フェアリー」が集めに来て、代わりにコインを置いていく、という言い伝えがあります。
妖精は、きれいな乳歯しか持って行ってくれないということですから、むし歯予防のための戒めになっています。

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いやいや、世界は広いな。

でもネズミの歯はいやだな。

ところが最近は保管もありとか。
雑貨屋などで、乳歯を入れる「トゥースケース」をかなり見かけるようになり、子どものいる家庭でも使用するケースが増えてきているらしいのだ

でも、実際、自分で子どもを持ってみると、賃貸マンションでは「屋根に投げらんないじゃん!」「縁の下ないじゃん!」ということになり、やむを得ず、「上の歯は適当に土に」「下の歯はいったん屋根めがけて、どこかに」という折衷案をとっている。

トゥースケースが普及してきているのも、ひょっとして、そんな住宅事情によるもの?

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う~ん。

なんだかなあ。

すごくグロイ気がするんだけど

「そうですね。こうした抜けた乳歯を1本ずつ入れる容器は、8〜9年前から売れてきていますが、特に2〜3年前からは○月○日にどこの歯が抜けた……とわかる、1本単位でなくすべてを保管できるものがないか、問い合わせが増えています」

こりゃ、更にグロイ。

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で、このサイトによれば、日本全国ちょっとづつ違うそうで。

長野; 上歯は上に投げ,下歯は軒下にすてる

ああよかった、ちゃんと長野県正式派閥ですね、私は。

上の歯は屋根、下の歯は地面に放り投げる
日本をはじめ、中国、ベトナム、タイ、シンガポール、カンボジア等、東アジアと東南アジアにみられます。
新しい歯がまっすぐ生えるようにとの願いがこめられています。
情報源: 「歯が抜けたら屋根の上/縁の下に投げる」風習が消滅の危機?

 
日本はアジアと同じような源流にあることが、このことでも分かりますね。

ところで、こういった風習ですが、やはり風習なだけあって、
2014年5月13日に公開された同アンケートでは、この風習について「(自分が)実践したことがある」と回答した親は79.9%と高い割合になっている。
だが、その一方で「(子供に)実践している・しようと思っている」と回答したのは50.9%にとどまっているのだ。

情報源:歯が抜けたらどうする 世界のこどもたちはどうしてるかな?(2017/05/27リンク先削除)

ってなことになっているようで、こうしたものも、いずれなくなってしまうんでしょうね。

なんだかなあ。