逮捕者が出たんで持続化給付金についての考察
新型コロナウイルスの影響で収入が半減した個人事業主や中小企業向けの「持続化給付金」を虚偽申請して現金100万円をだまし取ったとして、山梨県警南甲府署と県警捜査2課は22日、埼玉県鶴ヶ島市の男子大学生(19)を詐欺容疑で逮捕した。県警によると、持続化給付金制度を悪用した詐欺事件の逮捕は全国で初めて。
大学生、個人事業主を装い売り上げゼロと申告…持続化給付金100万円詐取(2020/8/4リンク切れ)
逮捕者が初めてなのはしらんかった。
それにしても、ベタな展開。
申告をして、給付金をもらうなんていう、初歩の初歩、ベタな展開をしていて、それをあっさり見つかるとか、どんだけ、間が悪いんだよと思ったんですが。
男子大学生は山梨県内出身で、別の事件の捜査で容疑が浮上。専用サイトに小売業として昨年全体の売り上げ120万円に対し、今年3月の売り上げがゼロだったと申請した。
大学生、個人事業主を装い売り上げゼロと申告…持続化給付金100万円詐取(2020/8/4リンク切れ)
ということで、別の事件の調査をしていたから、発覚したのでしょうか?
いずれにせよ、本当に、間が悪いとしかいいようがないですね。
甲府税務署の担当者は一般論として「確定申告の調査は随時行っている。不正があれば、いずれ判明する」と強調する。(参照:大学生、個人事業主を装い売り上げゼロと申告…持続化給付金100万円詐取(2020/8/4リンク切れ))
とはありますが、随時調査を行って、全体の何パーセント、発覚するかですね。
そもそも期限後に申告することさえ、今年は特例でOKだったわけで、昨年から事業を始めた人について「嘘だぁ~」というのも調べてみないと分からないこと。
もっと根本的に言えば、税務調査は全数調査ではないわけで・・・・・・
なんだかなあ。
まあ、こういった完全詐欺みたいな人間もかなりいると思うのですが、私の場合は、そっちより問題な点を最近考えてしまいました。
そもそも、この助成金は、「持続化」給付金なわけで、本当に不幸にも給付金をもらったけど倒産してしまったような人は別として、今年は事業をしていたけど、給付金をもらった後に、廃業、来年は申告をしないとかいう人位、ちゃんと調査することを計画しているのでしょうか?
上記の逮捕者のような人でも、来年もきちんと申告してくれて、税金を納めてくれればまだ御の字なのでしょうけれど、「持続化」給付金をもらって、生活苦でもないのに、「持続化」しなかった人への対策は、考えておくべきだと思うのですが・・・・・
まあ、そんなことしないんでしょうね。
なんだかなあ。
もう一つ考えたのは、この給付金をもらった年度が、最終的には黒字だった人(法人)についてです。
確かにコロナ直後は、資金繰りが苦しいかもしれません。
でも、最終的に黒字だったのに、助成金はもらえてしまうんですよね。
(助成金ですから返済義務はないし。)
もちろん黒字分に課税はされますから、全額懐に入るわけではないんですが・・・・・
貸付でははいから、いいのかもしれませんが・・・・・
なんとなく、腑に落ちないのは私だけ?
もちろん、コロナの後、血のにじむような努力をして黒字にした人と、その後漫然と赤字のままにしていた人と、それぞれみんな違うのは分かりますが・・・・・やっぱり返還義務とかないんだよなぁ・・・・。
なんだかなあ。
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