相続分を譲渡って

どうも相続する不動産を、相続登記する前に譲渡できるらしい。

法定相続人は、遺産に対する自分の相続分を他人に売却したり、贈与したりすることが可能です。これを相続分譲渡といいます。

相続登記と相続分譲渡

でも、特にメリットがあるように思えない。

相続分の譲渡人は、相続税及び譲渡所得税(有償譲渡の場合)、相続分の譲受人は、贈与税(無償取得の場合)が課税されます

相続分譲渡の課税関係-共同相続人以外の第三者(自然人)への譲渡-

ということで、普通に税金はかかるし・・・・・

良いことと言えば、登記が1回(相続→譲渡なら2回だけど)、登録免許税がその分浮く位なのかと思ってしまうのだが。

相続分譲渡の大きなメリットは、相続分を譲渡することにより遺産分割協議がスムーズに進むことです。
遺産分割協議は相続人全員参加が必要です。
特に相続財産を相続するつもりがない相続人も遺産分割協議がまとまらない場合は、その都度遺産分割協議がまとまるまで協議に参加しなければいけません。
しかし、相続分を共同相続人に譲渡すれば譲渡を受けた相続人に相続分が移り、譲渡した相続人は遺産分割協議に参加する必要がなくなり、また相続人が少数になることにより遺産分割協議が行いやすくなるメリットがあります。
他にも相続人が遠隔地にいる場合にも、その相続人に相続する意思がない場合は相続分の譲渡をしてしまえば、遺産分割協議が行いやすくなります。

相続分の譲渡とはどのようなものか

要するに、自分の分を他の法定相続人におっかぶせてしまえば、相続人の数も減るし、自分はもう関係なくなるからいいよんという感じでしょうか。

でも、相続税からは逃れられませんし、負債とかがあとで発覚した場合に相続放棄できなくなったりして、「関係ないよん」という訳にはいかないと思うのですが・・・・・

自分が関わりたくないから第三者に譲渡してしまったりすれば、遺産分割協議はさらに揉めるでしょうし・・・・・

色々と条件付きで使わないとやっかいになことになりそうですけど・・・・・

なんだかなあ。

いずれにせよ、価値のあるものを譲渡する際は、税金の計算が面倒なので注意する必要があるでしょうね。

どっちかと言うと、価値のあまりない不動産を別の法定相続人におっかぶせてしまう方向で使えればという感じがしますが、それならそうと、遺産分割協議で「俺の分はいらないよ。」と言った方が、話がまとまりやすいと思うのですが・・・・・なんだかなあ。

そこにお金をからめると、税金計算がめんどううううう。

なんだかなあ。

不動産,法律

Posted by ymo