コメ余りって何が問題
コメの国内需要が急速に落ち込んでいる。
「コメ余り」が深刻 外食需要低下にコロナ追い打ち、価格は下落(2020/12/7リンク切れ)
人口減少や食生活の変化で下落傾向だったところに、新型コロナウイルス感染拡大が追い打ちをかけた。
農林水産省が示した2021年産の主食用米の適正生産量の見込みは693万トンと、700万トンを割り込んだ。
供給が需要を上回る「コメ余り」は深刻化し、米価の下落が止まらない。
実りの秋なのに、コメ農家の苦悩は深まる一方だ。
コメ余りなんだそうな。
今更だよなぁ。
実際、食生活は大きく変わってますよね。
最早、米以外のものを喰うのが当たり前みたいな感じで。
外食比率も高くなっていて、炭水化物ダイエットとかあったりして・・・・・・
で、この問題って、色々含みすぎていて、なんだか分からないんですよね。
単純にコメが余っているから困るというなら、米の生産を減らせばいいわけで・・・・・
そもそも減反なんていう言葉、今の若者は知らないでしょう、意味を。
食料自給率なんていう言葉も、言わないですしね。
そもそも日本の食料自給率は正しく計算されているかという話もありますし。
日本だけ何故かカロリーベースになっているとか・・・・?
米の値段が、他の食料に比べて高いと思われている可能性もあり、余っているなら安くなるはずが、安くならないとか・・・・・
そもそも日本においては兼業農家が多すぎるっていう問題。
平成31年において専業農家は32.9%しかないんです。
生産効率から言って当然低いはずですよね。
この問題って、結局は、戦後の日本の農業政策の問題と直結するわけでして・・・・・。
日本の農地って、いまだに、様々な規制でがんじがらめにしばられているんです。
そりゃね、何でもかんでも規制するななんて言いませんけど、農業やってない土地も農地ってしてあって、その農業やっていない土地も、土地の所有権者が勝手に他のことに転用できないわけですよ。
農地を勝手に他にどんどん転用しちゃったら確かに困るんでしょうけれど、農業に使うにしても様々な規制があり、そして何より農業しないのに、農地登録のまま放置されている土地がかなりあるわけです。
こうして考えると、米余りで、米作農家の混迷が深まるとか、笑っちゃうわけです。
そんなことより、日本の農業政策全体をどう変えていくか、考えろよと。
今のまま、昔の規制でがんじがらめにしばったままで、兼業農家も減らず、生産性も低いまま、農地は様々な規制で動かせない状態で、どうやって、米を消費者が望む状態(価格や量)に合わせていくかなんて、考えようがないわけですよ。
もちろん色々考えてやってくれている農家の方もたくさんいるんでしょうけれど。
っていうか、そもそも「農家」なんていうシステムが基本なこと自体、おかしいわけですよ。
今、一部の嗜好品を除き、ほとんどの食料なんて、法人が工場で大量生産しているものが流通しているのがほとんどなわけです。
ところがいまだに統計が「農家」で数えているあたり・・・・・
なんだかなあ。
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