薄々は分かっていたんですけど・・・・・日本の土地の20%は所有者が行方不明という件
土地って、所有者が誰か分かるように、登記されています。
所有者が死んでしまった場合、相続人が所有権を相続するわけですが・・・・・・。
当ブログでも幾度か指摘してきましたが、その土地の所有権者が行方不明になっていたり、死んでしまったりしている場合があります。
つまり、所有権者の住所を更新せずに引っ越してしまっていたり、死んだあと相続登記がされていないという場合が往々にしてあります。
そもそも土地の所有権者がその土地の所有権者だと理解していなかったりすると、引っ越しても法務局に住所変更登記をせずに放置しておき、死んでしまったら、相続人がその土地の所有権があることを認識できなかったりして・・・・・
ということで、日本においては、所有権者が不明な土地が結構あるんだろうなと、薄々思ってました。
で、調べたところ、こんな感じです。
これが少ないか多いかは、一般の方にはピンとこないでしょうけれど、色々と大問題だとは思います。
例えば道路を作る時に、その土地の所有権者が分からない場合は、どうするか。
日本は個人の権利を非常に大切にしますので、所有権者がどこにいるか分からないのであれば、勝手に道路を作ってしまえ!とはならないのです。
相続人を探して、その人と交渉しなければならないんです。
日本だと戸籍制度もしっかりしているから、分かりそうな気もしますが、事はそう簡単ではありません。
そもそも登記簿に登記する個人の住所は、戸籍の住所、本籍とは関係ありません。
ですから引っ越してしまって、その自治体のデータ保管期間、例えば5年を超過してしまうと、もうその人がどこへ移転したのか探せなくなってしまうのです。
それに、相続されていないというのは、そもそも相続放棄をしている場合もあります。
ということで、所有者不明の土地というのは、実は大問題なんですが、先ほど述べたように、日本は個人の権利を非常に大切にしますので、なかなかどうするか議論が定まらずにいます。
ある程度年数を区切って国有化なり、なんなりしてしまえばと、常々思うのですが、なかなかそうはならないようです。
なんだかなあ。
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