相変わらずニュースなんていい加減なもんだとしか思えない

2020年12月14日

来年1月から始まる大学入学共通テストの実務を担う独立行政法人大学入試センター(東京都目黒区)が来年度以降、年間約5億円の赤字を試算していることが関係者への取材で分かった。

大学入試センター、来年度5億円赤字見込み 受験者減で(2020/12/14リンク切れ)

これだけ読むとえらいこっちゃと思うわけですよ。

18歳人口の減少による受験者減が理由。50万人以上が受験し、約9割の大学が利用する共通試験の運営基盤が揺らぐ事態になれば、将来的な検定料の値上げにつながりかねない。

大学入試センター、来年度5億円赤字見込み 受験者減で(2020/12/14リンク切れ)

まあ、そりゃ、そうやろなぁ・・・・・人口減少してるしなと・・・・・。

ところが、じっくり後半まで読み込むと、意味が分からなくなります。

センターの収入(国の補助金を除く)は、志願者の検定料(3教科以上は1万8千円、2教科以下は1万2千円)が全体の約9割、利用大学が払う成績提供手数料が1割近くを占める。国からの運営費交付金(2010年度は約8千万円)は、民主党政権時代の「事業仕分け」により11年度から廃止され自己収入が大半だ。昨年度の経常収益は、大学入試改革のための国の補助金を含めると約130億円で、作問や印刷などの経常費用を引いた総利益は約4億5千万円だった。

大学入試センター、来年度5億円赤字見込み 受験者減で(2020/12/14リンク切れ)

今年は純利益4.5憶円と。

志願者数は2018年1月実施の大学入試センター試験の約58万人を境に減少し続け、今年10月8日に締め切った来年1月の共通テストの志願者数は約54万人(今年10月14日現在)と前年比約2万人減だった。関係者によると、これに伴い志願者から支払われた検定料は、昨年より4億円近く減ったという。

大学入試センター、来年度5億円赤字見込み 受験者減で(2020/12/14リンク切れ)

で、今年は4億円減収と。

4.5億円の黒字から5億円の赤字になるには、上記の話を踏まえると4万人以上も、受験者数が減るってことなのか・・・・・・。

そんなに人口減少が・・・・う~ん。なんかおかしい気がする。

ということで、これまでのセンター試験の受験者数を調べてみましたが・・・・・

志願者数・受験者数等の推移

明らかに人口の増減と関係ないよね。

だって平成22年とか平成23年当時だって、受験者数は52万人程度。

更に突っ込んで調べてみたところ、こんな記述が。

受験生が総合型・学校推薦型選抜に向かうことで、例年よりも多くの受験生が年内に合格大学が決まってしまい、一般選抜を受験する受験生数は減少することになるでしょう。
そのため、一般選抜の志願者数は減少することになり、また、特に中堅の私立大学の場合は、年内に実施した入試である程度の入学者数が見込めるため、一般選抜の合格者数を減らすことが予想されます。

2021年度大学入試はどう動く? 予想される入試動向6つのポイント

人口減少は理由にあるかもしれないですが、もっと単純に制度が変わったからではないですか・・・・

なんだかなあ。

更に突っ込んで調べようと思い、大学入試センターのHPへ行ったら、毎年の財務データがちゃんと開示されておりまして。

補助金収益あるじゃん。

それも全体収益の13.3%も。

それにこのブログでは事細かに書きませんけど、変動費と思われる経費もかなり存在しています。

ということは単純に売上が下がったからと言って、そのままごっそり利益がなくなるわけではないはずですし。

貸借対照表を見てみますと利益剰余金が20憶円もありますので、1年や2年では潰れません。

なんと言っても土地をなんと100憶円も抱えていますので、超優良財務体質です。

いずれにせよ、提灯記事ですよね。

そもそも、制度設計を変更して、自動的にセンター試験の利用者を下げるような方向に誘導しておいて、「検定料の値上げ」とか、どんな悪質詐欺商法だよって、感じです。

なんだかなあ。

既得権益が好きな方たちは本当に思考停止状態なんですね。

時事

Posted by ymo