競売の入札価格の不思議

今日は競売の入札価格の不思議について。
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これはとある競売物件の入札結果なのですが・・・・・・

最低競売価格 4,648,000円
競売落札価格 11,866,000円

まあ結果からみると、特に何もないのですが、何が驚くって、上位5名の入札金額の差が866,000円しかないんです。
そして1位と2位の差が、126,000円(競売落札価格の1%)しか違わないのです。
私からすればなんだかなあ。です。
そりゃ、理屈からすれば、人気のある物件は入札件数もあがり、上位の差は少なくなるというのは分かりますが・・・
この条件に、さらに地方の競売だと、1位と2位の入札者が顔見知りで親しい知り合いだったりして、なんなんだろうと思うこともあります。
まあそういう人は両方とも不動産業者で商売ですから、仕方ないんでしょうけれど。


前述のような場合は、入札に人気もあって、みんなが入れてきている例なので、落札すると、それなりにうれしいらしいですが。
こういう薄氷を踏む思いで落札することが続くと、次はもう少し安全を読んで高く入札しようかなといった感情が芽生えるようです。
また、物件によっては、人から頼まれたから絶対に落札しなくちゃならないとか、この物件は絶対に欲しいなんていう考えが頭にこびりつくと、今度は次のような悲劇が生まれます。

最低競売価格 4,648,000円
競売落札価格 11,866,000円
でも入札者は1人

何が悲しいって、誰も他に入札しなかったのですから、本当は4,648,000円でも落札できたわけです。
そう考えると、この場合700万円も余計な出費と思わなくもなかったりします。
こういう場合は、さんざん悩んで、保証金の2割を没収されてしまうことを覚悟して、流してしまうことも業者ではあります。
それでも、次回入札500万円+保証金約約237万円で、落札できる可能性があるので、約450万円節約することができます。
まあ、なんか究極の選択になるわけですが・・・・・
仕事でやっていると悩むようです。

なんだかなあ。なのです。

 

法律

Posted by ymo