脱税してはいけないこれだけの理由

f73ca3a1-0ad8-462e-b227-b7cae7e8c68e
本日は少しヘビーな話。
脱税とは、言わずと知れた税金をごまかして払わないこと。
もちろん偶然に払わなかったとか、払うことを知らなかったという場合は、今回の話に含まれません。
今回の話は、自分の意思で、分かっていてやった場合のお話し。
そもそも法律違反なんだから、やらないでしょっていう突っ込みは無し。
強盗だって、殺人だって、ほとんどの人は法律違反だって分かってますけど、やる人はやっちゃうわけですから。
やらないでしょうけど、やるとこういうことになっちゃうよということについて、まとめてみたわけです。
 
①心の問題(初歩:軽度)
強盗や殺人を実行して、心を平静に保ち、そのままやったことを忘れてしまえる人は最早精神病ということになると思うのですが。
脱税については、やってしまった後に、そのこと自体を普段から忘れられる人はかなりたくさんいると思いますし、それをもって精神異常とは判定しないと思います。
hqdefault-min
借金を返さないで、忘れることが出来る人もいるわけですし・・・・・
ですから、そういう精神構造の人は問題ありませんが、そうではないものすごい善良の人は、やってしまった後に後悔するかもしれません。
また、税務署や市役所からの税金の支払の手紙を見るたびに思い出してしまったりするような人もいるかもしれません。
強盗や殺人を黙っているというのは、やったことがありませんが、かなり心の重荷になることは間違いありません。
ですが、借金を忘れることが出来る人がいるように、脱税も忘れることが出来るひとは多数いると思いますので、この段階はまだまだ大丈夫なことが多いようです。
ですから脱税をしたことがばれない場合は、そのまま忘れてしまうことが出来ます。
(これが、強盗や殺人と違って脱税がなくならない由縁なのかもしれません。)
 
ここからは脱税がばれてしまった場合です。
 
②実害
 
もちろん、強盗と殺人で刑罰の重さが違うように、脱税も内容と金額によって、刑罰の重さが変わってきます。
10万円や20万円脱税して、ばれたあとに支払ったからと言って、裁判になったり、刑務所に収監されたりしません。
10万円や20万円について、払えばいいわけですし、払わなければ財産が差し押さえとなりますし、差し押さる財産もなければ、何も起こりません。
この当たりも、強盗や殺人とが違う所ですね。
金額が大したことがなければ、大きな話にはなりません。
大したことにはなりませんが、加算税やら延滞税やら本来は払わなくてもよかった税金をさらに課せられることになります。
また調査に時間的浪費が大きく発生します。
tax-case02-min
金額が大きい場合は、更に大きな問題となります。
加算税・延滞税のほかに、裁判になったり、裁判の結果罰金が発生したりします。
場合によっては、実刑となり収監されることとなります。
url
 
③心の問題(重度)
さて、実害が出るような脱税ともなると、調査期間中、納税額が決定するまでの間、やきもきしなければならず、精神的には大きなダメージが残ります。
これはどうなった、この資料はどこにある、ここはどうしてつじつまがあっていないのか・・・・・
単純な時間の浪費ならなんとかなるわけですが、この場合は、既に自身で脱税していることを認識していて、税務署の調査に対応しなければなりません。
場合によっては、内容が全てばれている場合もあります。
基本的に人間は悪いことをしていて、誰かにそれを説明する場合に、精神的呵責を感じます。
image54698452-min
これがないという人は少ないとおもいますので、その重さは、ご理解頂けるものと思います。
例えば、税務署の調査中は、税務署の職員のような人を家の近くで見れば調査されているのかと思い、税務署からの郵便物が来れば、また何か言われるのではないかと思い、・・・・・大抵の人は、早くすっきりしたいと思ってしまうのではないかと思います。
 
④後遺症
脱税がばれて、納税額も決定し、調査も終了し、すっきりするかと思いきや、それがそうでもありません。
まずそもそも脱税をするようなことを自身で決定したような人です。
今後はどうしようかと考えます。
脱税をそもそもすることを考えない人には当たり前に税金を払うということが、以前は払っていなかったのだから、

なんだかなあ。

と考えてしまうのです。(この辺は脱税をしない人には理解できない。)
それから、納税額が決定したといっても、脱税したお金を全て現金で隠していたとか持っていたという人は問題ありませんが、どうもそうでない人が多い様で、どのように支払うかという問題も発生します。
心の問題も残ります。
一度脱税を指摘されると、それ以降何をやっても見張られているのではないかという疑心暗鬼に落ちいる人もいるようです。
00088_edit_capture-min
 
まあいろいろ書きましたが、要するにばれなければいいのです。
しかしながら、ばれてしまったらどうなるか分からないで、やってしまうのも恐ろしいことです。
脱税はしないメリットとするメリットをよく考えてやった方が良いというのが、今回のお話しなのでした。
さて、これだけのデメリットを無視して、やろうという人は、やはりかなり心が「のぶく」ないとできないでしょうねえ。
 
【まとめ】
①脱税を自主的に行うことは、例えばれなくても、心に重石を乗っけるようなものである。
②脱税がばれない保障はなく、ばれたあとについて、考えてからやればいいが、ばれたあとについて考える人はあまりいないので、往々にしてリスクヘッジできていない。
③脱税がばれたあとについて考えれば、やはり、心の重石は加重されていく。
④仮に金額が大きい場合は、加算税・延滞税、更には裁判になるような大きな金額ともなれば罰金も課せられるため、金銭的には大きなマイナスである。
⑤仮に金額が小さくても、調査をされることに対する時間的損失、精神的摩耗、そしてやはり加算税・延滞税等を考えれば、実際に普通に納税するより大きな損失となる。

法律

Posted by ymo