マンションを買う人の気がしれない
住む家として、マンションを買うか、戸建てを買うか・・・・
まあ買わないという人はおいておいて、買おうという人の中で、特定の条件を除けばマンションを買う人の気がしれません。
そもそも買うということは、所有することであります。
所有するときに、自分だけのものでないものを買う人の気がしれません。
そんなことを考える人は少ないのかもしれないのですが、登記簿謄本を取るとよく分かります。
マンションの場合は、区分所有権と言って、土地も建物も共有財産です。
あくまで持ち分という権利を買うだけで、自分だけのものではないのです。
正直この段階で、私個人としては、買った気がしません。
さらに、マンションを買うと、管理費(+修繕積立金)を取られます。
なんで買ったのに、管理を人に任せなければならないか意味が分かりません。
もちろん戸建てを買った場合でも、実際は管理をするためにお金をかけなければ、きちんとした家を維持できないことは、分かっています。
でもその場合は、自分でどうするか、選択できるのですが、マンションの場合は、自分で選択できません。
管理する人(業者)も、管理する内容も、自分一人では何も決められません。
そして、修繕積立金です。
情報源:マンション「甘すぎ修繕計画」の恐ろしい末路 | 不動産 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
これを読んでもらうとわかるのですが、修繕積立金については、問題が山積です。
修繕積立金がきちんと積み立てられているマンションは、ほとんどないこともあまり知られていません。
日本におけるマンションのストック数は約601万戸あるが、その中で1981年6月以前の旧耐震基準で建てられた建物が2014年の段階で106万戸も存在する。建て替えの検討が必須である物件は多いのだが、2016年4月1日段階で建て替えが実現したのは、227件と圧倒的に少ない(「マンション建替えの実施状況」国土交通省)。
実際に建て替えられることが、このようにほとんどないのに、修繕積立金を払うのです。
修繕積立金がどのように使われるかも、個人では、決定権はほとんどありません。
関係先に不動産会社があるからよく分かるのですが、修繕積立金が満足に積み立てられているかどうかを、ほとんど確認することなしに、マンションを買ってしまう人がほとんどで、びっくりします。
マンション管理組合が赤字で、事実上死滅してしまっているマンションさえ存在します。
売る方のマンション建設会社は、売るときに修繕積立金が高いと、売りにくいので、修繕積立金を安く抑えて売りたがります。
おまけに買う方は、修繕積立金がどのように使われ、どのように積み立てられ、どうなっていくかについての、説明資料さえ、要求せずに、マンションを買うのです・・・・・・。
以上のような理由で、私個人としては、10年とか20年とかで、売却することを前提にしないとマンションを買う気がしません。
10年とか20年とかで、売却すれば、建て替えられようと建て替えられまいと知ったことではありません。
でもまあ、ババ抜きのような話でありますから、なんだかなあ。なのであります。
なんだかなあ。
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