辺野古のことは報道されるけれど

2020年7月11日

相変わらずマスコミの報道姿勢というのは訳が分かりません。

辺野古の移設問題を取り上げる少ないニュースを見ていても、沖縄県の実態は本当によくわかりません。
なんでそんなことを考えたかというと・・・・
たまたま今日yahooニュースで、
苦境に立つ「オール沖縄」 市長選連敗、知事選の行方に影響
というのを見て、なんじゃそりゃ、と思い調べてみました。
まずオール沖縄ってなんじゃ?

オール沖縄(オールおきなわ)は、沖縄県宜野湾市米軍普天間基地名護市辺野古移設反対派による政治的統一戦線・選挙運動。また、その活動を統括する組織として2015年(平成27年)12月に結成された「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議(へのこしんきちをつくらせないオールおきなわかいぎ)」の略称。


いやあ知らなかった。
あれだけ辺野古の基地移設の話をテレビや新聞で読んでいたけど、知らなかったなあ。

この「オール沖縄会議」には、社会民主党日本共産党生活の党と山本太郎となかまたち沖縄社会大衆党民進党沖縄県連・那覇市議会新風会・沖縄県議会おきなわ(旧称「県民ネット」)などの政党・会派が参加している。また沖縄県知事那覇市長名護市長といった首長も参加し、2016年(平成28年)5月現在は沖縄県議会および那覇市議会において過半数の勢力を確保している

つまり、自民党に反対する勢力の受け皿みたいになっちゃってるんですね。
ふ~ん。

でもって、今回、沖縄の浦添市長選挙があったわけですが、そこではというか、そこでもオール沖縄は勝てずに、なかなか沖縄県民は全ての人が基地反対派みたいな感じにはできなかったわけです。
でもね。実は沖縄県には11人市長がいるみたいなんですが、そのうち那覇と名護だけということになると、オール沖縄参加の市長さんって圧倒的少数ってことなんですね。
だから余計に沖縄県民=基地反対みたいな構図で語られることが多いことに、違和感を感じてしまいますよね。
沖縄・名護っていえば沖縄県の中でも中心地、つまり都会なわけで、結局、沖縄県の中の中心部分の政治家が、沖縄県の基地問題に反対している構図みたいで、なんなんだろうなあと思うわけです。

なんだかなあ。

でもって、面白い記事を見つけました。
速報 浦添市長選松本前市長が当選! 「オール沖縄」の崩壊決定的に
まあ裏どりはしていないので、面白がっているだけだと思ってくださいね。

①残る政府と対決姿勢をとる自治体は県下11市長中、わずかに名護と那覇だけのふたつになりました。

前述の記述はここから取っています。間違っていたら、誰か教えて下さい。

②今回争点となった浦添沖への補給基地の移設を推進したのは、那覇市長時代の翁長氏その人でした。

③那覇軍港自体は74年に返還が決まっていましたが、返還条件にある県内の代替基地が見つからなかったために返還が遅れていました。この時にも移転先に辺野古がでてきますが、結局、牧港補給しょうもセットで浦添沖合に移転することで決着しました。つまり、これで那覇の市街地にあった軍港は移転され、同じく市街化が進む浦添にのさばっていた補給基地も沖合に移動しようという案でした。(途中略)さて、この構図、どこかで見ませんか?はい、そうです。普天間移転の構図そのものですね。

④このように熱烈推進だった翁長氏は、10年間近く棚上げになっている間に左翼陣営に媚を売るようになります。
理由は単純。仲井真氏の寝首をかいて、自らが知事になりたかったからです。
仲井真氏と自民を裏切った以上、この組織票はあてにできないので、左翼陣営との合体に走ったのです。

この辺は、かなり憶測が含まれているようにも思えますが、なかなかリアリティーがあります。
そもそも論、今回の市長選挙の中身に、浦添市沖合に基地を作る話が全く出てきていない、というか、高江のヘリパッドと辺野古の基地新設については、少なくとも、首都圏のメディアで、少しは報道されるわけですが、浦添市沖合に基地を作るなんていう話は全く報道されていないわけです。
どこかで報道されているのかも知れませんが、辺野古や高江という反対運動について知っている私が、浦添という反対運動を知らないということ自体、報道が薄いことの現れです。(私は、沖縄県に何度も言っていますし、浦添市にも行ったことはありますが・・・・・)
で、これです。

⑤翁長氏の浦添沖合基地への姿勢
・那覇市長時代・・・推進・知事野望時代・・・反対・知事時代 ・・・沈黙

これについて言えば、まあ10年以上も経過している案件らしいですから、その時代時代によって主義主張が違うのは仕方ないところではあります。
しかしながら、基地を移設(新設)することについては、辺野古はだめで、浦添はいいよというのは、あまりに矛盾が大きすぎます。
このブログの方も、

⑥こういう党派利害によって、辺野古とまったく同一の「新基地」建設であるにも関わらず、いささかも問題視されることなく、今回の市長選を迎えたわけです。

ですから、「オール沖縄」は明快に反対と言えずに、又吉候補のように「住民投票で決めてもらう」なんて弱々しいことをいう始末でした。

辺野古の海と、浦添の海のどこが違うというのでしょうか。

と締めくくっておられます。

なんだかなあ。

こんな大きな話が、今のいままで、ほとんど報道されていないことについて、ひどく疑問に思うのです。
本当の基地負担ってなんなんでしょうね。

政治

Posted by ymo