ソーシャル・インパクトってなんずら?
ソーシャルインパクトボンド(英:Social Impact Bond、SIB)は、社会的投資の仕組みの一つ。行政と民間事業者が連携して、社会問題の解決や行政コストの削減を図るために導入された。
なんでこんなものに興味が湧いたかというと、
NHKのクローズアップ現代の予告編をちょっと見て、「2016年7月11日(月)放送 ついに来た!?“マネー”新潮流 ~ソーシャル・インパクトの衝撃~」というタイトルを見たんですが、ソーシャルインパクトっていう言葉の意味が分からなかったので・・・・・
で、調べてみると、
「インパクト投資」は教育や福祉などの社会的な課題の解決を図ると共に、経済的な利益を追求する投資行動です。
とのことですが・・・・・
これを読んでひねくれている私は、
- そもそも社会的な課題の解決に投資することは、これまであまり行われてこなかったはずで、急にそうした投資行動が増えているのは、なんらかの理由があるはずだ。
- そもそも投資は利潤の最大化を図る行為であり、社会的な課題の解決にそれほどの利潤が生まれるのか?
という2点について、即座に疑問が起こりました。
例によってNHKのクローズアップ現代を見ても、やたらとことの重大さを誇大表現(?)するような言葉や映像が流れるだけで、その辺については、どうもはっきりと情報を流してくれません。
なんだかなあ。
で、自分なりにまとめてみるとこうなりました。
①従来からの投資が、乱高下を伴い、長期的な先行きが不透明である。
②ソーシャルインパクトバウンドの投資先の方が、長期的に安定して運用出来る。
③これまでの投資は利益の奪い合いだったが、ソーシャルインパクトバウンドは価値を生み出している。
④全世界的な金融緩和が行われており、世界にマネーがあふれ、だぶついている。
⑤投資家はマネーゲームの反省をしたがっていて、責任ある投資先を見つけたい。
⑥全世界的に国の財政赤字が拡大しており、財政赤字が拡大している一方、貧困格差等社会的課題が山積しており、解決のための資金が不足している。
⑦年金基金等の投資先としては、イメージの問題もあり、また変動の少ない長期的な投資先が欲しい。
⑧ソーシャルインパクトバウンドに、従来の金融工学を組み合わせ、長期的安定的投資を組みやすくなった。
こんな感じのようです。
まあ、こうまとめてみると、なんとなくイメージは湧きますが、①と④以外はどうしても、信用できません。
⑥はその通りだと思いますが、これはソーシャルインパクトバウンドが金を欲しがっている理由であって、それに積極的に投資をしようという理屈づけにはなりません。
結局のところ、長期的に安定して運用できるという金看板に乗っかった、新しい投資商品と思ってしまうのは、私のひねくれた性格からなのでしょうか?
なんだかなあ。
投信の目的は、どこがどう転んでも、利潤の追求であり、利潤が得られる先に金が流れるという大原則は、変わらないと思うからです。
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