いよいよ来た感じ-飲食業界の人手不足

2020年7月19日

私の見聞きする現場が異常なのだろうか?
飲食業界の人手不足は、いよいよ来るところまで来てしまった感じがする。

ワンオペという言葉が出てきたのは、2014年。

あれから3年が経過しようとしているが、自体は深刻さを増しているような気がする。

そもそもワンオペにならざるを得なかったのは、上場企業でもある会社でさえ、人手不足であったためだ。

もちろんやり玉にあがったゼンショー=すき家は、ワンオペを改善し終わりつつあるわけだが、今では、

 「アルバイトが突然辞めたり、休んだりすることは常にあります。これまでは『何があっても店の営業を止めてはいけない』というのが常識だったので、店長が無理をしていました。しかし、困難な場合は営業を止めても良いというメッセージを出したことで、心にゆとりを持って働ける社員が増えてきています」(同)ー情報源:ワンオペ”で叩かれた「すき家」のいま (2/2)

というありさまである。


一昔前なら、あり得ない話だと思う。
一部大手でさえそうなのだから、中小零細飲食店の苦悩は計り知れないと思う。

身近な話を例にあげてみます。

①うちの娘は16歳(高校2年生;通信制)で、飲食アルバイトで引っ張りだこ。

基本的に信じられない話ではありますが、まともに中学でテストの点数を取れた事のないようなほとんど子供が、飲食店のアルバイトの面接へ行くと、ほとんど断られない。
おまけに、親が何も言わないのをいいことに、労働基準法無視で、深夜までアルバイトをしている。
もちろんそんなこと今に始まったことではないのだが、そんな中でも、大手チェーン店でさえ、こんなガキを採用しなければ、やっていけないじょうな状態だというのが信じられない。
(もちろん大手チェーン店は深夜労働はさせませんが・・・・・)

②繁盛店の店長、おまけに15年も居酒屋を任されていたその人が、採用で悩んでいる。

もちろん、これまでも人が余っていたことはそんなになかったそうですが、最近は、とにかくやめてしまう人が多く、定着率もさらに悪くなり、こんなことはこれまでなかったと、悩んでいます。

③給与相場の上昇

元々飲食業界は、長時間労働が横行し、労働基準法無視の側面が強かったのですが、そんなことでは、今は人は採用できなくなっています。
さらに、現在では、地方では、事務職より給与相場が良いような感じで、もはや特殊作業者のような位置づけになってきています。

④とにかく人ならなんでもいいという感じ

一昔前は、ファミレスならウエイトレスは女性、居酒屋は若い男・若い女というイメージでしたが、そんなイメージ間はすっかりなくなってしまっています。
とにかく、人が揃わないので、そんなことは関係ないのでしょう。
例えば、平日の夕食の時間にガストに行くとウエイトレスが2人とも男性とか、5年前は20代女性で固めていた居酒屋が今では50代男性ばかりになっているなんていうことが、平気であります。

こうしたことをひっくるめて、さらにやばいと思ったのは、先日、確かに週末金曜日の夜で、ピーク時なのは分かりますが、ガストでですよ、注文するのに20分、注文してから40分待ちましたが、料理が出てこなかったので、帰りましたよ事件がありました。

ガストですよ。ガスト。

おまけにその時、店内は満席かと言えば、さにあらず。

ちらほら空いている席が見せる中で、表に出てくるスタッフは2名、男性だけ・・・・・・

もうほとんど泣きそうでした。

ドリンクバーだけ飲んで帰ったわけですが・・・・・・

なんだかなあ。


私にはあれが、たまたまなこととはどうしても思えません。

将来を垣間見ているような気がしてならないのです。

恐らく、低価格の店舗は、自動か、セルフサービスか、そういった流れになっていくと思います。

もうある程度の単価の高い飲食店以外は、人手不足の世界から逃れられないのではないでしょうか?

時事

Posted by ymo