骨肉の争い

まあ、こんな言葉がある位ですから、昔から、血のつながっているもの同士の争いというのは、単なる他人同士の争いより、強烈に思われるのも仕方ないのかもしれません。

家族経営と法人ー定款で取り上げた法人(というか家族間)抗争は、いよいよヒートアップしてきたようです。

私も兄弟姉妹の争いは良く見てきましたが、親子間でこんだけすごいのは久しぶりに見ました。

【前回のおさらい】

  • お父さんが法人を設立しました。
  • 設立当初は、お母さんと取締役は2名でした。
  • 息子が大人になりました。
  • 息子が会社に入りました。
  • 息子が取締役、そして代表取締役になりました。
  • お父さん、お母さんはかなりご高齢になり、息子と揉めるようになりました。
  • お父さんは、会社の取締役を退任。
  • 会社に資産はあまりなく、土地・建物はお父さんとお母さんの名義。
  • 会社が傾き、経営が成り立たなくなってきました。
  • 息子さんは、銀行融資の連帯保証人にもなっています。

さて、こんな感じではありますが、幸いにも土地・建物といった売却すべき財産があり、息子さんは、知り合いに不動産屋さんに売却を依頼しました。

そして、買い手の候補が見つかったのですが・・・・

なんと、お父さん(お母さん)は、土地・建物の売却をしないと・・・・・

いろんな意味で絶句です。

売れる不動産があるのに売らずに、ただ黙って土地建物を競売にかかるのを待つべきだというのでしょうか?

日が経てば経つ程、借金が膨らみ、いつ他の系統(例えば固定資産税)の差押が入るかも知れず、早く売れば残せたかも知れないお金が・・・・・・

これぞ骨肉の争いですね。はい。

恐ろしいものです。

まあ、そもそもお父さんが会社経営をしていた借入の連帯保証人に息子がなった当たりから、どうなのかなとは思いますが。
家族ですから、助けちゃうこともあると思いますから、この辺は、今となってみればという感じで、息子さんは可哀想です。

なんだかなあ。

星飛雄馬だって、お姉さんは助けてくれたのに・・・・・
ちなみに巨人の星は、息子が大きくなってからはすっかりいいお父さんになってしまうのですが・・・・・

親も、意地貼って土地建物を売らないなら、その意地を息子のために使おうとかならないあたりが、肉親の争いは、はた目から見れば恐ろしいものです。

繰り返しになりますが、

土地・建物 - 父・母
法人 - 代表取締役 息子 取締役 母 (父は退任)

このあたりから、もうなんだか訳が分からなくなってしまっていますが、

借入も、

A 債務者:法人(当時代表取締役は父) 連帯保証人:父・母・息子
B 債務者:法人(当時代表取締役は父) 連帯保証人:父・母
C 債務者:法人(当時代表取締役は息子) 連帯保証人:父・母

と錯綜しています。

他人から見れば、こんなもの、一蓮托生以外何者でもないのですが・・・・・

第三者的立場から見れば、父親は気が違ってしまっているとしか思えません。

不動産,法律

Posted by ymo